NOW ON AIR !

番組表
HOME ニュース

2024年09月26日 18時43分

#〇〇がお伝えします その119番本当に必要ですか?現場で見えたものとは

私がお伝えしますのコーナーです。「119番通報」についてお伝えします。

急病や事故、火災の発生した時などにこの番号に電話すると救急車や消防車が迅速に駆けつけてくれるので、私たちは安心して生活できますよね。

ただ119番通報の中には救急車が出動したものの軽症だったり、病院に搬送する必要がなかったりなど「不急」の119番通報もあります。
この不急の119番通報がどれだけ救急車両の運用に影響を与えるのか取材しました。


「はい119番通報です火事ですか救急ですか?」

(児玉キャスター)
「宮崎市消防局の司令室です。宮崎市・綾町・国富町からの119番通報はこちらで24時間体制で365日対応しています」

宮崎市消防局には、年間およそ3万件、1日平均80件の119番通報が入ります。
指令員たちは、本当に救急車が必要なのか短時間のやり取りで判断します。

(兼松康博 課長補佐)
「呼びかけて反応があるのか、呼吸をちゃんとしているのか、麻痺があるのか顔色はどうなのか」
「緊急性を素早く判断して1分1秒でも早く患者さんのもとに救急車を出動させる」

この日も・・。

「倒れているのが、あ、わかりました。ちょっと待ってください。向かわせますね」

通報はヘルパーからで利用者宅を訪れた際呼び出しても反応がなく、カーテンの隙間からうつぶせになっているのが見えるという内容でした。

心肺停止の疑いもあるため救急車を出動させます。

宮崎市消防局管内には9カ所の消防署に10台の救急車が配備されていて、最も近くにいる救急車が現場に駆けつける仕組みになっています。
現場にはおよそ5分で到着。
鍵がかかっているという通報で窓を割って家に入ることも想定されるため、消防車もかけつけます。

隊員が開いているドアを見つけ家の中に入ります。

住人は隊員の呼びかけに反応。病院に搬送することができました。
ただ119番通報には、こんなケースも…

60代の女性から「足が痛くて動けない」という通報を受けて女性宅に到着した救急隊でしたが室内から出てきません。

(隊員)
「…てことは歩くというのは可能ということですかね」1
「お薬はお持ちじゃないんですか?痛みに対する何年もかかられているなら」
(住民)
「ありますよ、どっかに」
「入院になるとは限らないですけどとりあえず(搬送してほしい)ということですかね」

本来、病院にすぐ搬送するための救急車ですが、約30分間、女性宅から動くことはありませんでした。
「急ぎではない」通報でした。

宮崎市消防局管内では、去年、救急車の出動が2万1713件あり、うち3646件(約17%)が、救急車での搬送を必要としないケースでした。

また病院に搬送した場合でも約4割が入院を必要としない軽症でした。

(宮崎市消防局 救急救助企画室 浜砂憲治郎室長)
「例えば指先をちょっと包丁で切っただけの救急であったりとか、朝の10時に入院が決まってるので荷物を持って救急車の到着を待っておられたりとかそういう例がある」
「1分1秒を争うような重篤な患者さんが出た場合に、救急車が違う場所からきますので遅れるというのが一番問題」

9月26日(木)

9月25日(水)

9月24日(火)

9月23日(月)

Top