宮崎市などを中心に展開されていた自転車を気軽にレンタルできるシェアサイクルサービスが、各地で停止しています。

（今栖那菜記者）
「シェアサイクルの駐輪場に来ています」
「こちらには以前まで4台の自転車が並んでいましたが、サービスの中断に伴い、全て回収されています」

シェアサイクルサービスＰＩＰＰＡ。
宮崎市と新富町でこのサービスを運営する宮崎トヨタ自動車によりますと、今月上旬から全国でＰＩＰＰＡの展開やアプリの管理などを行う「オーシャンブルースマート」と連絡が取れなくなり、20日、代理人弁護士から債務整理などに関する通知書が届いたということです。

このため、宮崎トヨタ自動車はその翌日にサービスを中断し、宮崎市内、新富町内87ヵ所にあわせて320台あった自転車を全て回収しました。

担当者は予兆はなかったと話します。

（宮崎トヨタ自動車　総合企画部　河野充訓さん）
「全て電話が通じないような状況でしたので　どうしようと」
「僕らが現場でできることについては全員で対応してきたんですけど、ちょっとこれ以上は無理かなと」

直近では月に4000回近くの利用があるなど、利用者が増えていたさなかのサービス中断。

中には、通勤で毎日利用していた人もいて、戸惑いの声もあがっているということです。

宮崎トヨタ自動車は新たな事業者探しに動いています。

（宮崎トヨタ自動車　総合企画部　河野充訓さん）
「いち早く他の事業者さまとサービスの再開をしていきたい」
「より利便性の高いシェアサイクルのサービスを展開していきたいなと思っているので、もう少しだけお待ちいただけたらと思っています」