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2024年10月07日 18時46分

11月1日から自転車の危険運転 道交法改正で厳罰化 その背景は 【特集】

来月1日から道路交通法の改正により、自転車の危険な運転に対する罰則が強化されます。
対象となる行為を具体的に見ていきます。

1つ目は、自転車に乗りながらスマートフォンを手に持ち操作するいわゆる「ながらスマホ」。
これまでは違反しても指導警告。言わば「口頭注意」でしたが、11月1日以降は悪質性が高いものについては、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科されます。
そして、ながらスマホをしていて事故を起こした場合などには、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。この罰則は、自動車の「ながら運転」と同じ扱いになります。

2つ目は、酒気帯び運転です。
これまでも道交法で禁止されていましたが、今回の改正で3年以下の懲役または50万円以下の罰金などの罰則が適用されます。
こうした罰則強化の背景や道交法の改正が県民に浸透しているのか、取材しました。

警察によりますと、宮崎県内での自転車の事故件数は、10年前が1184件だったのに対し、去年は418件と減少傾向にあります。
しかし、全国的にはスマートフォンの普及で携帯電話などの使用による自転車の事故件数は増加。また、酒気帯び運転は事故をした際、死亡または重傷を負う確率が酒気帯び運転ではない場合に比べて、約2倍も高くなるため危険です。

(県警交通企画課 脇屋敷義明課長補佐)
「全国的に自転車運転中の酒気帯び運転、携帯電話使用等の『ながらスマホ』による交通事故が増加傾向にありまして、今回の罰則規定が整備されたということになります。」

宮崎県内では、今年に入ってから自転車が関与する事故が199件起きており、このうち7割は自転車が交通違反をしていたということです。
また、去年1年間で自転車に対するながらスマホの指導警告は684件ありました。

(森山裕香子記者)
「普段、自転車に乗っている人は、どのように感じているのでしょうか」

(街の人)
「(厳罰化されるのは)知らなかったです」

Q.ながらスマホや酒気帯び運転しているなという人を見たことありますか
「もう、しょっちゅうです。(厳罰化されるのは)いいことだと思います。それで少しでも少なくなればいいかなと思います」
「あります。危ないと思いますね」
「自転車も車のひとつだと思うので、運転しながら(スマホを)見るのは、あまりよくないと思いますね」

今回の改正では、自転車の利用者にお酒を提供したり、自転車に同乗したりするなどして、酒気帯び運転をほう助した場合も罰則が適用されることがあります。

住宅街の中にあり、近くに大学もあるこちらの居酒屋。11月1日からの厳罰化を前に呼びかけを徹底したいと話します。

(恵屋プラス学園木花台店 大倉将裕店長)
「(法の改正を)認知されているお客様が少ないと思うので、これから店内でしっかり告知のポップを掲示したりだとか、知らずに来るお客さんもいると思うので、しっかり教えて、『自転車を置いて帰ってくださいね』といった声かけを、これからしっかりしていこうと思います」

知らなかったでは済まされない自転車の罰則強化。警察は、今後キャンペーン活動などを行い広く周知していくことにしています。

(県警交通企画課 脇屋敷義明課長補佐)
「自転車を利用する際は、まずヘルメットを着用してもらって、飲酒運転や携帯電話の『ながらスマホ』、これらの違反を絶対に犯さない、交通ルールをしっかり守って、安全に利用してもらいたいと思います」

また自転車の交通違反を巡っては、反則金を納付させる、いわゆる「青切符」を2026年までに導入することも決まっています。

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