番組表
2024年12月02日 18時49分
マイナ保険証へ移行 メリットは?今の保険証はいつまで使える?
2024年の流行語にノミネートされたこちらの話題。
「マイナ保険証一本化」についてです。
現在の健康保険証は、2024年12月2日から新規発行が停止され、マイナンバーカードを健康保険証として利用する仕組みに移行します。
マイナ保険証のメリットは?
今持っている健康保険証はいつまで使える?など
気になる疑問を取材しました。
(80代女性)
「マイナ保険証は持っているけど使わない。めんどくさいもんね」
(40代男性)
「まだ取ってないです。いろいろ紐づけられるのは怖いですからね」
(20代女性)
「マイナカードは持っています」
「(紐づけは)まだしてないです。メリット、デメリットまだよく分かっていない」
2016年1月から交付が始まったマイナンバーカード。
2020年9月からは申請するとマイナポイントが最大2万円分付与される取り組みも行われました。
そのマイナンバーカードに健康保険証のデータを紐付けたものが「マイナ保険証」です。
しかし、他人の医療情報が誤ってひも付けされるなどのミスが全国で9000件以上発生。
マイナ保険証の利用率低迷その影響もあり、全国の利用率は、1.52%だった2023年の1月から上昇傾向にはあるものの、2024年10月時点で15.67%にとどまっています。
マイナ保険証のメリットはどこにあるのか?
福岡資麿厚生労働大臣は会見で次のように述べました。
(福岡資麿 厚生労働大臣)
「マイナ保険証は過去の医療情報を活用した、より良い医療の提供を可能にするほか、リアルタイムでの薬剤情報の共有が可能になる」
「救急医療の現場で医療情報の共有が可能になる」
「患者のカルテ情報を医療機関等が電子的に送受信できるようになるなど、メリットが増えていくものです」
「まだマイナ保険証を使ったことがない方にまずは一度使ってもらいメリットを実感してほしい」
2024年12月2日から健康保険証を廃止し、マイナ保険証の利用を基本とする仕組みに移行します。
では、今後、私たちはどうすればよいのか?宮崎市の国保年金課の渡辺課長に伺いました。
(宮崎市 国保年金課・渡辺課長)
「いきなり健康保険証が使えなくなるということではありません」
「発行済みの健康保険証の有効期限は最長1年間。」
それぞれ有効期限が違いますので、保険証を見て確認してください。
有効期限が書かれていないものについては、2025年の12月1日まで利用可能となります。
マイナ保険証を持っていない人は?
(宮崎市 国保年金課・渡辺課長)
「2024年12月2日以降にマイナ保険証を持ってない方については、資格確認書を交付します」
マイナ保険証を持っていない人が保険証代わりに使えるのが「資格確認書」です。
加入する医療保険者から無償で順次交付されるもので、申請の必要はありません。
医療機関などにマイナ保険証のメリットと課題について聞きました。
主なメリットは、
・情報提供に同意すると、医療者側は薬の履歴や診療情報などを見ることができ、より正確な治療方針や薬の処方につなげられる。
・医療費控除や高額な医療費を支払った際の申請が簡単になる。
・病院の事務スタッフによると「個人情報が自動で入力されるなど事務作業の効率化につながった」といった声があがりました。
一方で課題です。
・カードリーダーの機械トラブル(起動しなくなる、情報読み込まない、名前が文字化けして本人確認できないなど)
・マイナ保険証の利用率が低く、医療機関側もデータ活用の対応が進んでいない
・診療・薬剤情報などの更新に時間がかかる
マイナンバーカードは持っているものの、マイナ保険証の利用登録ができていない人は、医療機関や薬局の受付、マイナポータル、セブン銀行ATMで登録できます。
マイナ保険証をお持ちでない方も保険証代わりに使える「資格確認書」が順次、交付されます。
また、2025年3月24日からは、マイナンバーカードと運転免許証が一体となった「マイナ免許証」の運用が始まります。
ここまでマイナンバーカードの話題をお伝えしました。