Documentary
「山峡に咲く ～土呂久100年の記憶～」
神話の里として知られる町、宮崎県高千穂町。その山間に「土呂久」という集落がある。住民は約70人。四季折々の美しい風景を楽しみ、自然の恵みに感謝しながら暮らすこの場所には、ゆったりとした時間が流れている。しかし、かつてこの集落では、鉱山が稼働し、緑が消え、住民が病に苦しんだ時代があった。
今年2020年は、土呂久で猛毒の亜ヒ酸を生産する「亜ヒ焼き」が始まって100年。それによって引き起こされた公害の事実が明るみになって50年目。そして、正当な補償を求めて、住民の一部が大企業を相手に闘った裁判の和解から30年の年となる。
鉱山の栄華を知る元工夫。裁判の当事者として、公害の歴史を語り継ぐ夫婦。そして、蘇った環境を活かし、集落の未来を担う畜産農家。様々な立場の住民が、先人たちの苦しみ、勇気、努力を受け止め、今を生きている。そんな土呂久には、国の内外から人々が学びに訪れ、その教訓は海外でも活かされている。
歴史が、住民が、そして「土呂久」という場所が、私たちに教えてくれることは何か。集落の1年を追った。
UMKアーカイブス
1970年4月開局以来、その時代の宮崎を切り取った数々のドキュメンタリー番組を制作してきました。
開局50周年の節目に、共に歩んできた宮崎の歴史を毎週レギュラー番組として火曜日の深夜0時54分から放送します。
さらに、3か月に2回は、日曜日夕方4時からスペシャル放送します。
2月16日（火）深夜0時54分～深夜1時53分（予定）
UMKドキュメンタリー「LOVE」
描き続けることが”行”。中央画壇に迎合しない独自の画風を確立した宮崎県西都市の画家・彌勒祐徳（みろく すけのり）さんは、81歳。教員時代から一貫して、ふるさとをテーマに絵を描き続けてきました。 しかし、突然に襲った妻・マスエさんの病は、それまでの老画家の生活を一変させました。敢えて介護施設から妻を引き取り、長年苦労を共にした妻を自宅で介護し始めたのです。 老々介護を続けながら妻とともに生き、絵を描くことで自分らしく素直に生きていけると信じる彌勒祐徳さんの生きざまを紹介するドキュメンタリーです。
初放送2000年（平成12年）11月25日（土）
2月23日（火）深夜0時54分～深夜1時53分（予定）
UMK開局15周年記念特別番組「ロス五輪 燃えろ！宗兄弟～42.195キロの青春～」
1983年、兄弟そろってロサンゼルスオリンピック・マラソン出場の夢をかけた旭化成陸上部の宗茂・宗猛の双子のマラソンランナーのドキュメンタリーです。 宗兄弟は、1979年12月、福岡国際マラソンで勝ち、モスクワオリンピック出場を決めた。しかし、ソ連のアフガニスタン侵攻で、米ソを中心とした東西関係が悪化。1980年4月、アメリカオリンピック委員会は、モスクワオリンピックボイコットを決定。日本もアメリカに従ってボイコットを決定し、宗兄弟のオリンピック出場は絶たれた。 オリンピックボイコットから3年。宗兄弟30歳は、再びオリンピックを目指して走りはじめた。
初放送1984年（昭和59年）1月1日（日）
3月2日（火）深夜0時54分～深夜1時53分（予定）
UMKドキュメンタリー「絆～井上康生 頂点への軌跡～」
柔道の井上康生選手は、3人兄弟の末っ子として日南市で生まれました。 柔道を始めたのは5歳の頃。悔し涙を流しながらも体の大きい相手に向かっていきます。 東海大相模高校、東海大学で、1本勝ち柔道を極め、22歳の時、シドニーオリンピック柔道100kg級日本代表の座をつかみます。 そして、シドニーオリンピック。井上康生選手は、不屈の闘志で優勝。亡き母を世界一の母にした瞬間でした。 井上康生選手が、家族とともにつかみ取ったシドニーオリンピック柔道100kg級金メダルまでの足跡を追ったドキュメンタリーです。
初放送2000年（平成12年）10月14日（土）
3月9日（火）深夜0時54分～深夜1時53分（予定）
UMKドキュメンタリー「自分を超える～松田丈志の競泳人生～」
水泳の松田丈志選手は、延岡市の東海スイミングクラブで久世由美子コーチの指導を受け、アテネ、北京、ロンドンと3大会でメダルを獲得しました。 2004年のアテネオリンピックでは、400m自由形で決勝進出。日本人選手としては40年ぶりの快挙となりました。北京では、200mバタフライで銅メダルを獲得。日本代表チームのキャプテンとして臨んだ3度目のオリンピック、ロンドンでは、200mバタフライで銅メダル、400mメドレーリレーで日本男子初の銀メダルを獲得。 松田丈志選手の水泳人生を振り返り、4度目のオリンピック、リオデジャネイロにかける姿を追いかけたドキュメンタリーです。
初放送2016年（平成28年）12月26日（月）
3月21日（日）午後4時00分～午後4時59分（予定）（最終回）
UMKドキュメンタリー「こころのおと～あすかのおしゃべりピアノ～」
宮崎市の野田あすかさん(28)は、「広汎性発達障害」という障害を抱えています。 「自己中心的」「何を考えているのか分からない」という印象を与えてしまうため、障害者として理解されないことが多いと言われています。 そんなあすかさんの心の支えは、幼い頃から続けてきたピアノでした。 「ピアノなら自分の言いたいことを正しく伝えられる気がする。」「言葉ではうまく伝えられないメッセージを多くの人にピアノで伝えたい。」野田あすかさんは、これまで障害を理由に避けてきたソロリサイタルへの挑戦を決意します。
受賞歴平成24年日本民間放送連盟賞 九州沖縄地区テレビ教養番組部門「優秀賞」
第21回FNSドキュメンタリー大賞「最優秀賞」初放送2012年（平成24年）5月31日（木）
