会社で何枚も絵を描くうち漫画への思いが募るアキコ。タクマ(弟)から電話越しに「描いてみなよ」と背中を押されるが、父・健一に見られるのを嫌がる。何故なら小学生の時のトラウマがあったのだ。小学生のアキコが自分の部屋で漫画を描いていた時、健一がそのノートを奪い漫画の中の『別れよう』というセリフを見て大笑いしたのである。
「わっかれよーうーヘイヘイヘイ♪」と踊り出す健一と号泣するアキコ。思わず「ひどい。実の父とは思えない」とタクマ。漫画家なんてムリだと思っていたアキコだったが、いざ机に向かい鉛筆を持って描き始めると“やっぱり漫画が好きだ”という想いを再確認する。