番組表
#〇〇がお伝えします!
2024年06月06日
こだわりの米粉パン屋さん 店主を支えるのは・・・(2024年06月05日放送)
「#〇〇がお伝えします」のコーナーです。
宮崎市に4月にオープンしたパン屋さんの話題です。
3人の子どもの母親がオープンさせた念願のお店。
パン屋さんといえば早朝からの仕込みもあり、開業には不安もあったそうですが、背中を押したのは身近にいる家族でした。
宮崎市に4月にオープンしたパン屋さん「さちぱん」
- 【お客さん】
「よく来ます」「こどもたちが好きで」「子どもたちは、もちもちするのが好きみたいで」「米粉パンが好きだから。だから興味あった」
さちぱんは米粉を使ったパンやお菓子の専門店です。作っているのは小野沙智子さん。
- 【妻・沙智子さん】
「もともと保育園の調理師をしていて、アレルギーの子たちがすごく増えてきて、その子たちにも同じようなパンを提供したいと思いながら」
さちぱんのパン作りは、米粉を作るところから始まります。これがこのお店の大きな特徴で、沙智子さんの両親が宮崎市田野町で育てた米を使用しています。
- 【妻・沙智子さん】
「食べられるパンがあってよかったって言って喜んでくれる。やってよかったな~って思って、少しでも力になれたと思ってやる活力になります」
沙智子さんは以前は惣菜店の一角を借りて米粉パンを販売していましたが、店主が店を閉めることになり営業できない状況に...
米粉パンを待つ人のために自分の店を持ちたいという思いがある一方で3人の子どもの母親でもあるさちこさんは一歩を踏み出すか迷ったそうです。
- 【妻・沙智子さん】
「どうしたら...1人でできるという自信が無くて。店舗を構えるってことは、それ以上にパンも作らないといけないし、いろんな不安があって」
そんな沙智子さんに心強い助っ人が...。
午前4時過ぎ。さちぱんを訪ねると、そこにはさちこさんの夫・仁さんの姿が。
店のオープンを後押しするため、勤めていた会社を辞めて店を手伝うことにしました。
- 【夫・仁さん】
「いまのところ4時に僕が来て、妻が子どもたちを送ってあとで来るようにしてます。自分が送り出すのも全然ありと思うんですけど、子どもたちもママっこなのでママのほうがいいということで。」
仁さんが仕事を辞めた決心の訳は...
「パン作りを今後続けていくか、もうやめてしまうのかというところをすごく悩んでいる姿を見て、応援できる形が何かないかなというのは、僕も考えていたところだった」
- 【妻・沙智子さん】
「夫が手伝うと言った時、正直ちょっと不安で。子どもたちも3人いるし、これからどうなるんだろう~って、でも私はやりたいという気持ちのほうが強くて、応援してくれるのであれば一緒にやっていこうかな~と考えることはできました」
これまで営業の仕事をしていた仁さんにとって、パン作りは未知の世界。沙智子さんに教えてもらいながら作っていきます。
「パンにもっと気持ちを込めてほしい。気持ち込めると焼き上がりが全然違います。その日によって。子どもたちみたいでパンたちも。その思いも伝わっていけばいいなと思いながら日々過ごしています」
- 【夫・仁さん】
「そこが一番難しいですね、いま課題ですよね~。子どもたちと一緒みたいですね~」 - 【妻・沙智子さん】
「恥ずかしくて言えないんですけど、普段、心では感謝の気持ちで。1人ではやっていけなかったので家族の支えがあってからこそのパン屋さんなのかなと思っています」
夕方、店を閉め仁さんが向かったのはお迎え。
仁さんも新たな一歩を踏み出せたことに喜びを感じていました。
- 【夫・仁さん】
「子どもの行事とか行きやすくなりました。前は仕事と出張と重なってほとんど行けてない状態が多かった。妻や家族にもありがとうという感じですよね。」
幸せに感謝し合う夫婦が作るさちぱん。
それが美味しさのひけつなのかもしれません。