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2024年07月17日
都城市の大淀川水系 「外来魚」が爆発的に増加 実態は(2024年07月16日放送)
「#〇〇がお伝えします」のコーナーです。
都城市の大淀川水系でここ数年、海外原産のある魚が爆発的に増えています。
川の生態系を脅かすその魚とは...。現地で調査しました。
- (児玉泰一郎アナウンサー)
「では、大淀川支流の萩原川でその魚を探してみたいと思います」 - (都城淡水魚協 清水克己組合長)
「この藪のところをこうやって」
7月10日、都城淡水漁協の清水組合長に協力してもらい、都城市内の川を調査。
すると、探し始めた直後でした。
- (都城淡水魚協 清水克己組合長)「これ」
- (カメラマン)「早っ!」
- (児玉アナウンサー)「まだ入って1分くらいなんですけど。この魚がいま大淀川で増えている魚?」
- (都城淡水魚協 清水克己組合長)「そうですよ」
- (児玉アナウンサー)「名前が?」
- (都城淡水魚協 清水克己組合長)「コウライオヤニラミ」
都城市の川で見つかったコウライオヤニラミ。
朝鮮半島原産の肉食の淡水魚で、体長は最大で30センチほどになります。
なぜ、海外の魚が都城市に生息しているのか?
コウライオヤニラミの調査を行っている専門家に話を聞くと...。
- (北九州市立自然史・歴史博物館 日比野友亮学芸員)
「人為的に放流すること以外に、日本の川に入ってくることはありえませんので、放流されたものが自然下で繁殖して、今のように広がっていると考えている」
見つかった場所の周辺で撮影を続けていると...。
- (児玉アナウンサー)
「また捕れました?またコウライオヤニラミ、2匹目です」 - (都城淡水魚協 清水克己組合長)
「これが今年、ふ化したやつだと思う」 - (カメラマン)
「ここで産卵して数が増えている?」 - (都城淡水魚協 清水克己組合長)
「そうですね。下流に行くにしたがって大きくなる」
大淀川の支流・都城市の萩原川で、コウライオヤニラミが見つかったのは2017年。国内で確認されたのはこの時が初めてでしたが、その後の調査で驚くべき結果が...。
- (北九州市立自然史・歴史博物館 日比野友亮学芸員)
「増えているという段階を超えている状況。爆発的に増殖している」
魚が水中に出した糞などのDNAから、生息域がどれだけ広がっているか調査したところ、2017年の初確認からわずか6年後...。
都城市の大淀川水系の71パーセントで、コウライオヤニラミのDNAが確認されました。
また、コウライオヤニラミのDNA濃度が高いところほど、在来種のDNA濃度が低くなっていることも判明。
コウライオヤニラミが短期間で生息域を拡大しながら、在来種を捕食している実態が浮き彫りとなりました。
- (北九州市立自然史・歴史博物館 日比野友亮学芸員)
「最終的にはコウライオヤニラミの口には入らないような大きな魚、遊泳力の高い魚を除いて、あまり魚の姿が見えなくなることは考えられます」 - (都城淡水魚協 清水克己組合長)
「昔からいる魚、例えばオオヨドシマドジョウ。これが一番ネック」
「オオヨドシマドジョウがいなくなる」
大淀川にのみ生息する絶滅危惧種オオヨドシマドジョウへの影響など豊かな生態系を脅かしているコウライオヤニラミ。
都城淡水漁協では、来月、駆除活動を行う予定です。
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