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2025年04月01日 11時54分
「そろそろ本気になって対策を」南海トラフ巨大地震の新被害想定 宮崎県内の死者数は最大約3万9000人
南海トラフ巨大地震の新たな被害想定が公表されました。
宮崎県内の死者数は最大でおよそ3万9000人になると試算されています。
(名古屋大学 福和伸夫名誉教授)
「なんとか国民の皆さん、産業界の皆さんもそうですけど、そろそろ本気になって対策を進めてほしい」
南海トラフ巨大地震は、今後30年以内に80%程度の確率で発生するとされています。
国がおよそ10年ぶりに見直した新たな被害想定では、全国の死者数が最大でおよそ29万8000人。
能登半島地震などを踏まえ、今回初めて推計された「災害関連死」の人数は最大でおよそ2万6000人から5万2000人に上っています。
県内の死者数は最大およそ3万9000人で、前回の国の想定に比べおよそ3000人減少しました。
(名古屋大学 福和伸夫名誉教授)
「南海トラフ地震の被害を減らさない限り、この国の将来が非常に危ぶまれる。このところ起きている災害を我がことと捉えながら、我々の社会そのものを変えていきましょう」
今回の想定は全国の被害の全体像を明らかにするためのもので、早期に避難をすれば津波による死者はおよそ7割減ると試算されています。
県の担当者は、今回の結果に強い危機感を示し、「住宅の耐震化や避難意識の向上などを呼びかけたい」としています。