NOW ON AIR !

番組表
HOME ニュース

2024年08月12日 18時47分

南海トラフ地震臨時情報発表 命を守るための備え!防災の専門家が提唱するタイムラインとは

南海トラフ地震臨時情報が発表されていますが、次の大きな地震がいつ起こるかはわかりません。突然襲ってくる地震や津波から命を守るにはどうすればよいか。去年7月と9月に防災の専門家に取材した内容をお伝えします。

(東京大学大学院 松尾一郎 客員教授)
「地震というのは突発災害。起こる前にどんな取り組みをしておくかが一番重要です」

こう話すのは、東京大学大学院・客員教授の松尾一郎さん。豪雨災害や東日本大震災などの被災地に足を運び、被災者の声を聞きながら災害時に命を守る方法について研究している防災のスペシャリストです。

松尾さんが10年ほど前から提唱しているのは「タイムライン」の作成です。

(東京大学大学院 松尾一郎 客員教授)
「タイムラインは分かりやすく言うと時間割」

タイムラインとは、災害時に命を守るため、「いつ」「何を」「誰が」やるべきかあらかじめ時系列でまとめた防災行動計画です。例えば、地震や津波に備えて家族で普段からできること、そして、地震や津波が発生した時に家族の「誰が」「何を」すべきかあらかじめ話し合ってルールを決めておくことが大切だと言います。

(東京大学大学院 松尾一郎 客員教授)
「災害発生シナリオとやるべき行動とそれは誰がやるの?主体的にやるのは誰か。一番肝心は平時。今、何をすべきか考える」

8月8日に発生した日向灘地震では、日南市で震度6弱の揺れを観測。早いところでは地震の発生から約20分後に津波の第1波が到達し、最大50センチの津波が観測されました。

松尾教授は、想定されている最大規模の南海トラフ地震が発生した場合、これまでに経験したことのない強い揺れが長い間続き、そのあとすぐに大津波が襲ってくると警鐘を鳴らします。

(東京大学大学院 松尾一郎 客員教授)
「揺れが4~5分ある。3分くらいで落ち着いてなんとか動ける。動き出してそうこうしているうちに津波が来始める。より1ミリでも1メートルでも高いところに逃げる」

その上で。

(東京大学大学院 松尾一郎 客員教授)
「災害をイメージしながら我がことのように避難を考える。夜中だったら真っ暗です。真っ暗の状況の中でどうやって避難するか、いろんなことを考えてまだまだ対策を打っていくことが必要」

8月12日(月)

8月9日(金)

8月8日(木)

8月7日(水)

Top