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2024年08月12日 18時46分

南海トラフ地震臨時情報 医療的ケア児などの避難に課題

今回の地震を受けて、医療的なケアが日常的に必要な子供の家族や施設の関係者はこれまでの備えを見直すなど対策を進めています。

延岡市に住む松下凛夢さん(4)は、生まれつき脳性まひやてんかんがあり、お腹に管を通して栄養を摂取したり、たんを吸引したりする必要があります。

地震が起きた時は、母親の香代さんと兄の歩夢さんと3人で自宅にいました。

(松下香代さん)
「急なことなので着の身着のまま何もできなくて、避難訓練をしていてもいざってなると…」

松下さんの自宅は、津波で最大1.5メートル浸水すると想定されていて、凛夢さんが必要な資機材などを抱えて、避難しないといけません。

その上、緊急避難場所となっている近くの市営住宅は、医療機器の電源などが十分に備えられていないため、母親の香代さんは、医療的なケアが必要な人などの専門の受け入れ先が必要だと感じています。

(松下香代さん)
「障害がある子たちが専門で逃げるところがあって、栄養とか、その子に必要なものが親が出入りできて管理できるようにすると、着の身着のまま逃げられるので、そういうものがあると助かる見込みがあると思います」

凛夢さんが利用している訪問看護ステーションによりますと、利用者47人のうち、自力で避難できるのは1割ほど。

災害弱者と言われる人たちの命をどのように守っていくか、避難生活をどう支えていくかが課題となっています。

巨大地震への注意が呼びかけられる中、地震発生の翌日、県訪問看護ステーション連絡協議会の県北支部がオンライン会議を開き、今後の対応などを協議しました。

(県訪問看護ステーション連絡協議会県北支部 日野亮司支部長)
「避難できない方ももちろんいらっしゃいますので、その方に対して、私たちがいかに動いていくか煮詰めないといけないと感じた」

県北支部では、訪問看護を行う事業所が被災したケースに備え、他の事業所と利用者の情報共有などを進めていくことにしています。

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