8月8日の地震では、文化財への被害も相次ぎました。

震度5強を観測した宮崎県都城市。国の登録有形文化財に指定されている都城島津邸では、本宅の内壁と外壁の2カ所に大きなひび割れが確認されました。
また庭園では、人の背丈ほどの高さがある石灯篭1基が倒壊。受の部分が真っ二つに割れるなどして破片が散乱し、周辺は現在も立ち入り禁止となっています。

（都城島津邸学芸員　中嶋愛さん）
「文化財にあたるので従来のかたちを保護しつつ、一方でお客さまの来館の安全もありますので、どのように修復、安全対策を取っていくか改めて検討していかなければならないと感じたところです。」

宮崎県によりますと、地震による文化財への被害はこれまでに6市町で13件確認されています。
文化財は建築された時と同じ方法で修復しなければならないため、修復作業は長期に及ぶ可能性があるということです。