28日の日中に竜巻と推定される突風被害のあった宮崎市佐土原町では、深夜にも別の場所で突風の被害が発生しました。被害のあった現場に中継が出ています。まずは住民の声からお聞きください。

（被害に遭った住民）
「地震かなと思ったんですよね。後で聞いたんですけど竜巻でした。怖かったです。」
「バリバリっと音がしたとたんに、台所と部屋が水浸し。天井からどんどん水がお落ちてきて…」

突風被害があった宮崎市佐土原町下田島の福島地区に来ています。こちらご覧ください、向かいから風が吹いたのでしょうか。標識が倒れてしまっています。

あちらの住宅では屋根の瓦が剥がれ落ち、家の骨組みも剥き出しになってしまっています。足元を見てみますと、落ちた瓦が1カ所に集められています。こちら、朝は道路一面に広がっていたということです。

奥を見ますと、今にも地面につきそうなほど電線が垂れ下がっています。横転した軽自動車も見られます。

こちらでは、29日午前0時頃、ゴーという音とともに突風が吹いたということで、最初はその音から「地震かと思った」と話す人が何人もいました。

また、このあたりは、突風の後から現在まで停電が続いています。29日は朝から住民が片付けをしていますが、電気がつかない、屋根がはがれて家の中が水浸しになっているところもあり、「どうしようか」と困惑した様子の方が大勢いらっしゃいました。

この地区以外にも、下田島周辺では農業用と見られるハウスがなぎ倒されていたり、電柱が大きく傾いていたり、被害の大きさを物語っていました。宮崎市によりますと、佐土原町下田島でのこれまでに分かっているけが人は2人だということです。