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2024年09月04日 18時47分

「竜巻の音が2回聞こえた」突風被害を宮大准教授が現地調査「2本の線が見えてきた」

突風被害は宮崎県国富町でも確認され、台風10号が接近していた先月28日午後から29日未明にかけて6つの市と町で突風が確認されています。研究者は、宮崎市では同時多発的に竜巻が発生したという見方をしています。

8月28日から29日にかけて県内を襲った竜巻。宮崎市では赤江から柏原にかけて爪痕が…

(藤崎祐貴アナウンサー)
「宮崎空港の周辺から橘橋に向かって、直線的に被害を受けた場所を確認できます。まだブルーシートがかかったままの建物も多く存在しています。」

なぜ宮崎市で被害が拡大したのか。現地を調査した宮崎大学防災環境研究センターの竹下伸一准教授は、「竜巻が同時多発的に発生した」と見ています。

(宮崎大学防災環境研修センター 竹下伸一准教授)
「1つの竜巻で被害が出たと予想して行ったが、赤江の方に調査を進めていくと、竜巻の音が2回聞こえたという人が増えたんですね。GPSでプロットすると、2本の線が見えてきたので、2つあったと考える方が自然だと考えました。」

竜巻は、真っすぐ進むため、2つの竜巻がそれぞれ通過したと考えられます。
さらに…

(宮崎大学防災環境研修センター 竹下伸一准教授)
「城ケ崎に抜けた線の方が被害が大きい。」

特に被害が大きかったこちらの住宅では、向かい側にあるドラッグストアが壁となり、竜巻の移動速度が落ちたことで、飛来物が多くぶつかったと見られます。

同時多発的な竜巻は過去にも例がありました。気象庁によると、宮崎県は全国で4番目に竜巻の発生件数が多く、1980年には宮崎市と宮崎県日南市の6カ所で被害が確認されています。

(宮崎大学防災環境研修センター 竹下伸一准教授)
「沿岸部の方は再確認して備えて頂きたいです。ひどく壊れているのは明確に海側。東側の壁とかガラスとか。」

竹下教授は住宅の場合、海側の対策が被害を小さくすることにつながると話します。

(宮崎大学防災環境研修センター 竹下伸一准教授)
「これから家を建てるのであれば、海側は雨戸をつけるなどを気に掛けた方が良いと思いました。カーテンは閉められるようにした方が良い。1カ所穴が開くと、そこをはじめに屋根が飛ぶことがよくあるので、窓を割らせないのが1番有効なのかもしれない。」

予兆なく突然襲ってくる竜巻。「宮崎県は竜巻が起こりやすい」と再認識して、対策をする必要がありそうです。

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