日向灘を震源とする最大震度6弱の地震があった8月8日、五ヶ瀬中等教育学校と日南高校の生徒が、宮崎市青島で津波避難の訓練をしていました。見知らぬ土地で訓練をした直後に本当の地震。生徒たちが得たものは…

地震発生直後の生徒たちの様子。避難を呼びかけるアナウンスが流れ始める中、生徒たちも避難し始めます。生徒たちは活動が一段落し、ホテルに戻った時に地震が発生。土地勘のない場所での津波注意報。映像からは戸惑いが伝わってきます。

（五ヶ瀬中等教育学校高校1年　大塚彩穂衣さん）
「急すぎて、なんかいろいろ頭の処理が追いつかなくて、なんか死んじゃうかもしれないなんてちょっと思ったりとかして。」

（五ヶ瀬中等教育学校高校2年　柴田心望さん）
「すごく慌てたので、日頃からの準備がとっても大切だなと思いました。」

この日、午前中にはスマートフォンアプリ「逃げトレ」を活用した津波避難の訓練が行われていました。避難場所の高台にはおよそ5分で到着しました。

（五ヶ瀬中等教育学校高校2年生　上埜五喜さん）
「青島のどこが危険で、どこがより安全かっていうルートとかをわかっていたのでそういう安全なルートを直感的に通ることができたかなと思う。自分たちが率先的にその避難を始めたことによって皆さん逃げられたんじゃないかと思う。」

生徒たちはこの経験を通して、様々な課題が見えてきたと話します。

（五ヶ瀬中等教育学校高校2年　柴田心望さん）
「高台（避難場所）に続いていない道には看板とかを置くと、地元住民でない観光客とか外国人の方にもわかりやすいかなと思う。」

（五ヶ瀬中等教育学校高校1年　大塚彩穂衣さん）
「私達が見た避難所でも、草刈りとかがされてない、もうこれ避難所なのかわかんない、ぐらいの場所があったりとか、私達が行った場所は何もなかった。」

（五ヶ瀬中等教育学校高校2年　上埜五喜さん）
「避難先で実際に僕もそういう経験をしたんですけど、日中とかですごく暑いときに地震が起きたら、避難した先での熱中症だとか、そういうことが危険なんじゃないかなって思いました。」