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2024年10月11日 18時45分

焼酎カクテルを観光コンテンツに! バーテンダーと焼酎蔵がタッグ 宮崎市で「ミクソロジーナイト」開催

特集は「焼酎」の話題をお伝えします。
宮崎県酒造組合によりますと、宮崎県は焼酎の出荷量が10年連続日本一となっています。その一方で、出荷量の推移を見てみると少しずつですが、減少傾向にあります。
これにはサツマイモ基腐病の影響など様々な要因があるんですが、若者の飲酒離れも要因の一つとされています。

こうした中、県内の焼酎蔵とバーの距離を縮め、若者のほか、国内外の観光客にも焼酎に親しんでもらおうと今月、宮崎市でオリジナルの焼酎カクテルを競う大会が開かれます。

ショートグラスに注がれる透き通ったオレンジ色のカクテル。
メインのリキュールには、県産の焼酎を使い、フランボワーズとプラムのリキュールを合わせた華やかな一杯です。

(今栖那菜記者)
「すっごくトロピカルの風味がして、度数が高めだということなんですが、とても飲みやすくて、焼酎をあまり飲んだことがない方でも楽しめそうです」

10月20日、宮崎市で開催されるオリジナルカクテルを競う大会「ミクソロジーナイト」。
大会の「焼酎カクテル」部門では、14人のバーテンダーが県内14の焼酎蔵とそれぞれタッグを組みカクテルを出品。
参加者による投票の結果、優勝した作品には「ひなた本格焼酎カクテル」の称号が与えられ、その後、開かれる焼酎を楽しむイベントで振舞われます。

大会に出場するバーテンダーの有嶋豪嗣朗さん。有嶋さんは出身地の日南市に蔵を構える小玉醸造とペアを組みます。

(有嶋さん)
「焼酎は日本人が作っているっていうのもあると思うのですが、繊細な味というところと、あとはみんなが知ってる焼酎というイメージがあると思うんですけど、それをあまり崩さずに、でもカクテルという要素も合わせながら作るというのがとても難しいと思います」

試飲させてもらった大会に出品するカクテルの名前は「飫肥月華」、飫肥の城下町を表現しました。
今回大会に初めて設けられた「焼酎カクテル」部門。
大会事務局は、参加するバーテンダーには蔵の見学や醸造元との話し合いなどを経てカクテルを考案するよう依頼しました。

有嶋さんとペアを組んだ小玉醸造の金丸潤平さん。
焼酎カクテルを試飲し、その可能性に期待を寄せます。

(小玉醸造 金丸潤平さん)
「(焼酎は)原料の香りがはっきり出る蒸留酒なので、他の蒸留酒にも負けないポテンシャルを持っていると思います。カクテルとして使っていただいて『焼酎』という言葉が世界に広がれば、世界での焼酎の消費も増えていくのではないかなと思っています」

世界を意識しているのは、事務局も同じです。

(ミクソロジーナイト事務局 桑原研郎事務局長)
「海外のユーザー向けであったり県外ですね。『焼酎カクテル』がなかなか焼酎を日常的に飲まれない県外の観光客のとっかかりになるといいなというところです」

コロナ禍で落ち込んだ飲食業界。今後の海外からの旅行客の増加を見据え「焼酎カクテル」を宮崎の「新しい観光コンテンツ」に成長させるための挑戦が始まっています。
大会は10月20日に宮崎観光ホテルで開かれ、チケットはインターネットなどで購入できます。

10月11日(金)

10月10日(木)

10月9日(水)

10月8日(火)

10月7日(月)

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