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番組表
2024年10月23日 18時47分
記録的大雨 当時何が…「気象台でさえも予測するのが難しかった状態」酒井予報士に聞く
大きな被害をもたらした22日の雨雲の動きです。
22日午後、南部平野部に太平洋側から湿った空気が流れ込み、線状降水帯が発生。午後7時ごろの日南市では…。
(車が冠水した住民)
「全くエンジンもかからない状態。避難しようとしたのは午後4時くらいだったんですけど、この辺まで水が来ていてちょっと避難しようとするのが遅かった。急に水が増えたのですごくびっくりしました。」
その後、南部の雨は落ち着きましたが、今度は、延岡市付近に活発な雨雲がかかり続け、1時間におよそ120ミリの記録的な大雨が降りました。
22日午後9時20分ごろ、延岡市恒富町の住宅で撮影された映像では、車のナンバープレートが隠れるほどの高さまで道路が冠水。付近では水に浸かって動かなくなった車もあったということです。
同じ時間帯の延岡市若葉町。撮影した30代の男性によると、「始めは足首が浸かるほどだったが、10分もしないうちにひざ下まで水がきた」ということです。映像では、玄関の上り口まで水位が上がっていますが、ここまで浸かったのは初めてだということです。
今回の記録的な大雨について、気象予報士の酒井さんは…。
(酒井晋一郎気象予報士)
「低気圧の雨雲自体が北へ北へとのぼっていったので、九州南部で発生した線状降水帯もじわじわと北上していって、もしかしたらこのあたりで低気圧も発生しているかもしれない。」
「この湿った空気の流れ込みによって、ちょうど県北に発達した雨雲が入ってきたのかもしれない。気象台でさえも予測するのが難しかったという状態。今回のような線状降水帯が発生して大雨をもたらすというのは10月としては少ないのではないか。」