番組表
2024年11月28日 18時46分
半導体関連企業のビジネスチャンスに ものづくり取引拡大商談会
県内で金属加工などを行う企業と県外の発注企業が一堂に会する商談会が宮崎市で開かれました。
半導体関連産業などで新たなビジネスチャンスを探ります。
(秦萌記者)
「県内企業が自社の技術力を直接PRするチャンスです。この商談会は、新たなビジネスパートナーを見つけるマッチングの場となっています」
商談会は県産業振興機構が毎年開いているもので、発注企業として15の都府県から21社が参加。
県内からは金属加工や精密部品加工などものづくりを行う中小企業約50社が参加し、自社の技術を売り込みました。
今回が初参加となるこちらの発注企業は…
(ウラノ長崎工場 堀口貢さん)
「半導体関係で弊社が扱っている商品があるが、そのあたりが伸びてくる中で、弊社だけでは作り切れない」
長崎で半導体製造装置や航空機の部品などを作っているウラノ長崎工場。
協力してくれる企業を探しに来たと言います。
(ウラノ長崎工場 堀口貢貢さん)
「半導体関係はちょっとしたキズなどが厳しく見られるので、品質面をしっかりと保ってくれるところが見つかればよいなと思っています」
台湾の半導体大手TSMCの熊本進出を契機に九州全体で半導体関連産業の活性化が期待される中、県内企業に話を聞くと「サプライチェーンの一部に参入するチャンスは少しずつ増えている」という声が聞かれました。
商談会は、県内の中小企業にとって販路拡大の貴重な機会となっています。
(県内企業)
「私たちのような町工場が大きな企業と面談するのはなかなか難しいことなので私たちにとっては良いきっかけなのでありがたいです」
「分野問わず様々な企業と繋がりたいと思っています」
去年の商談会では航空宇宙関連で4社、総額約300万円の取引が成立しました。
商談会は29日まで開かれます。