3年前、宮崎県日南市の伊比井海岸で4歳の男の子が砂に埋まって死亡した事故を受け、再発防止に向けた工事の起工式が行われました。

この事故では、3年前、家族と観光に訪れていた当時4歳の男の子が、水路近くの波消しブロックの隙間に落ち、砂に埋もれて死亡しました。

事故の原因は、「水路の水が作用して、波消しブロックの下の砂が吸い出され、空洞ができたため」と推定されていて、県は、現場の波消ブロックおよそ360個を撤去することを決めました。

8日の起工式には、日南土木事務所の職員と工事関係者が出席。
工事では、まず、波消しブロックの搬出用に長さ約35メートルのコンクリート製のスロープが整備されます。

（宮崎県日南土木事務所　新見勉工務課長）
「一日も早い完成を目指して、完成した暁にはこの海岸の安全な利用が出来るように取り組んで参ります。」

スロープは、海岸の浸食防止も兼ねていて、総事業費は約7000万円。
工事は今年の9月上旬まで行われる予定です。