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番組表
2025年01月08日 18時49分
爆発的に繁殖!小林市野尻湖・岩瀬ダムのボタンウキクサ除去へ
宮崎県小林市の野尻湖で外来種の水草が爆発的に繁殖しています。
宮崎県は専用の回収船を使って、9日から本格的な除去作業に乗り出します。
(又川岳人記者)
「小林市野尻町の岩瀬ダムです。この下に見えるのは野尻湖なんですが、一面緑色に染まっています。すべて外来種の水草なんです。」
特定外来生物に指定されているボタンウキクサ、もともとは観賞用に輸入された多年生の水草で強い繁殖力が特徴です。
野尻湖では、おととし10月にボタンウキクサの生息を確認し、現在、その範囲は約80ヘクタールに拡大。
これにより船が湖を往来できずダムの管理に支障をきたしているほか、水質の悪化も懸念されています。
そこで宮崎県は補正予算を組み、ボタンウキクサの除去を決定、その費用は約2億1600万円です。
8日は本格的な除去作業を前に、岐阜県から手配した専用の回収船の試運転が行われました。
(都城土木事務所河川砂防課 鏡園義幸課長)
「あちらにある2隻の船を用いてウキクサを陸に上げて運び出す作業になります。低い密度でコントロールする低密度管理というかたちを目指したいと考えています。」
宮崎県は、ボタンウキクサの繁殖が活発化する春までに除去作業を終えたいとしています。