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2025年01月17日 18時49分

阪神淡路大震災30年「後世に伝える」都城から18時間・被災地に赴き炊き出しボランティア 

阪神・淡路大震災から30年。
1995年は「ボランティア元年」と呼ばれています。

当時、被災地で炊き出しをした宮崎県都城市高崎町の男性2人は、助け合いの精神を受け継いでいってほしいと当時を振り返ります。

「高崎町を出発したトラックとマイクロバスはおよそ18時間かかって、ようやく灘区の稗田小学校に到着しました」

当時の映像を見つめる、都城市高崎町の村吉昭一さん86歳と、旧・高崎町職員の小原民生さん77歳。

阪神淡路大震災からおよそ2週間後、2人は地元の有志などおよそ20人とともに神戸市に入り、高崎町名物の「北斗鍋」5000人分の炊き出しを行いました。

(小原民生さん)
「やはり人の不幸を見捨てる人はそういないんだと、人の心のありがたさをつくづく感じたところでした」


(小原民生さん・当時47歳)
「はい、どうぞ」

(村吉昭一さん・当時56歳)
「これだけ地域のみなさん方が喜ぶと考えてなかったけど、みんな温かいものがほしいんじゃない?いままで冷たいものばかりだったからね」


あれから30年。
今も2人の脳裏に刻まれているのは、互いに助け合う被災者たちの姿だと言います。

(村吉昭一さん)
「この時は本当に大変だった」

(小原民生さん)
「寒かったですがね」

(村吉昭一さん)
「寒かった寒かった。だけど人は強い。誰一人愚痴を言う人はいなかったね」
「(当時)ボランティア自体を考えたこともなかった。あの悲惨な中で人間の生きる姿、教訓というのは大きく変わったと思っているので、これを後世に伝えていかないといけないと思っています」

1月17日(金)

1月14日(火)

1月13日(月)

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