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2025年01月22日 18時45分

平均4~5日の「火葬待ち」も… 死亡者増加で直面する課題

冬場、高齢者を中心に亡くなる人が増える中、全国的に火葬場の混雑が問題となっています。宮崎市でも、この冬は平均で4日から5日の火葬待ちが生じています。火葬場での受け入れが追いついていない現状を取材しました。

(秦萌記者)
「県内では亡くなったあとすぐに火葬できない『火葬待ち』が起きていて、これまでにないほど深刻な状況となっています」

(家族葬のファミーユ 萩原智秀宮崎支社長)
「死亡者数が例年にないぐらい多い。去年12月半ばくらいから、亡くなる方の数が非常に多くなっていまして、1月も続いています。火葬まで平均4~5日待っているケースが多い。現状でそのくらいなので、これから亡くなる方が増えると1週間待つことも出てくる可能性はあると思っています」

厚生労働省の統計です。2012年、県内の死亡者数は約1万3000人でした。10年後の2022年、約3000人増え、約1万6000人となり、過去最多となりました。

県内の火葬場は12カ所。ほぼ県内全域にありますが、その数は全国で最も少なくなっています。

火葬炉への負荷を制限するため、回転数に上限があり、宮崎市の場合は1日の上限が15件。現在は、特別に16件に増やしていますが、受け入れが追いついていません。

(家族葬のファミーユ 萩原智秀宮崎支社長)
「長く待つということで、遺族の皆さんがやっぱりお疲れになるケースは目に見えて出てきています。精神的に負荷が多くなっていると思います」

さらに、安置にかかる費用が5日で20万円程度かかるなど、費用面での負担も大きいといいます。このため、他の市町村で火葬するケースも出ていて、地域外の人が利用する場合は、火葬場の利用料が高くなるケースもあります。

(家族葬のファミーユ 萩原智秀宮崎支社長)
「宮崎市周辺の火葬場の利用を周辺市町村と協力して利用しやすくすることによって、少しでも緩和できるのではないかと思います」

宮崎市は当面、火葬炉の1日の回転上限を増やし、今後は火葬炉を新しい設備に更新するなど、火葬待ちの負担を減らす工夫をしたいとしています。

1月22日(水)

1月21日(火)

1月17日(金)

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