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2025年02月03日 18時50分
殴る蹴るの暴行、過激な発言も… 西臼杵広域消防本部パワハラ問題 百条委がパワハラ・セクハラ26件認定
宮崎県・西臼杵広域消防本部のパワハラ問題を巡り、事実関係を明らかにするため設けられた百条委員会は3日、最終報告書を管理者に提出しました。パワハラでは、「殴る蹴る」の暴行があったことなどを認定しました。
西臼杵広域消防本部では、上司のパワハラが横行していた疑いがあり、2015年の設立以降、8人が退職しています。
パワハラについて調査してきた西臼杵広域行政事務組合議会の百条委員会の佐藤委員長は3日、最終報告書を管理者である甲斐高千穂町長に提出しました。
百条委員会では、職員2人によるパワーハラスメント25件と、職員1人によるセクハラ1件があり、被害者は合わせて20人に上ると認定しました。
中には、「殴る蹴る」の暴行、「靴に酒を入れて複数の職員に飲ませた」、「お前、本当に殺すぞ」といった発言などがあり、暴力やセクハラは、刑事上の責任も問われる重大事案で看過できないなどとしています。
(調査特別委員会 佐藤さつき委員長)
「管理者のパワーハラスメントに対する認識不足と、それぞれがその下の人たちに任せてきたことが、今まで10年間、救済ができなかった結果ではないか」
(管理者 高千穂町・甲斐宗之町長)
「職員の心の傷をケアするためには、同じ職場で働かせることは、私たちの中では念頭にないととらえて結構です。強い処分を検討せざるを得ないと考えている」
広域行政事務組合では、3月末までには処分を決定する予定です。