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2025年02月11日 18時44分

障害者や高齢者などが利用する指定福祉避難所の体験会

福祉避難所という避難所をご存じですか?避難所には、災害直後に小学校などに開設される指定避難所がありますが、福祉避難所は、避難が中・長期化した場合、障害者や高齢者、妊婦など避難所での生活に特別な配慮を必要とする人を対象に、二次避難所として開設されます。

こうした福祉避難所のうち、市町村が開設する「指定福祉避難所」の体験会が11日、宮崎市で開かれました。

体験会は、宮崎市の指定福祉避難所となっている生目の杜遊古館で初めて開かれました。

障害者や高齢者、その家族など約30組が参加し、実際の避難生活を想定しながらパーティションで分けられた約2メートル四方の避難スペースを体験しました。

(早瀬純哉記者)
「こちらが指定福祉避難所の避難スペースとなっています。特徴的なのが段ボールベッドです。通常はこの高さですが、あえて倍にすることで、障害者などが座るときや立ち上がる時の足の負担を減らす工夫がされています」

(参加者)
「段ボールベッドはありがたい。思ったより頑丈で高さもちょうどいい」

生活に車いすが必須だというこちらの男性。実際に施設を利用してみると、問題点も…。

(参加者)
「間仕切り(パーテーション)があるのはありがたいが、車いすの車輪が引っかかってしまうので、時には誰かの助けが必要と思う」

(参加者)
「3日間くらいはいいかなと思うが、あとは「どうなんだろうか」とここに入ってみて感じる」

また、11日は、障害者や高齢者など避難所での生活に特別な配慮を必要とする人の作成が市町村の努力義務となっている「個別避難計画」の作成ブースも設けられました。

「個別避難計画」は、避難場所や避難方法、必要な支援などを一人一人の状況に応じて予め記載しておくものです。

(宮崎市福祉総務課 新名和博課長)
「市でも個別避難計画の作成を推進しているので、支援が必要な方々がどういった避難先を希望しているのかなどをしっかり検証・確認して、福祉避難所の必要性・あり方を検討していけたら」

体験会の最後には、意見交換会も開かれ、参加者からは「避難者の障害ごとにブースを分けるべき」などの声があがっていました。

宮崎市によりますと、去年12月の時点で、災害時に支援を必要としている障害者や高齢者は8408人いるということです。

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