番組表
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2025年02月21日 18時47分
「中心市街地のにぎわい創出」 宮崎市の新年度予算案・注目の事業
特集は、宮崎市の新年度当初予算案から注目の事業についてお伝えします。
宮崎市と地元企業が連携し、スタートアップや地元企業の成長支援を行う拠点がこの春高千穂通りにオープンします。
宮崎市は、拠点の運営費やイベント開催費用などを支援し、経済の成長を後押しします。
JR宮崎駅から西に伸びる高千穂通り。歩道でテラス営業などが可能となる国の「ほこみち」制度の導入に向けた整備が進むなど、人が歩き集う場所へと生まれ変わろうとしています。
そして、この春、通りに新しい風を吹き込むのが…。
(早瀬純哉記者)
「HAROW高千穂通は今年春の開業に向けて現在も工事が進んでいます。一階部分を見てみると、一面ガラス張りの明るい空間となっています」
NTT広島ビルの北棟をリノベーションして作られる「HAROW高千穂通」。
1階は商業施設に、2階と3階はワンフロアの賃貸オフィスに変わります。
そして、この施設の1階に、この春から拠点を構えるのが、宮崎市と地元企業が連携してつくる宮崎オープンシティ推進協議会・通称「MOC」です。
去年4月に設立されたMOCは、主に宮崎のスタートアップ企業や起業家の育成を目的に企業や起業家からの相談の受付などを行っています。
今年度は、県内の中小企業などが取り組む新規事業の紹介や農林水産業の新たな価値の創出に向けた意見交換会など、地域の課題解決を目指すイベントの開催にも力を入れました。
(宮崎オープンシティ推進協議会 杉田剛さん)
「我々としては社会の実験場という言い方をしていて、企業や既存企業の新規事業など、初めてやるときは誰でも不安だったりやり方がわからないと思うが、MOCを利用することで次の一歩に進める場所になろうとしている」
MOC始動1年目の今年度、宮崎市は当初予算でMOC関連事業に3700万円を盛り込みました。
2年目となる来年度は、その約1.7倍となる6400万円を当初予算案に計上しています。
新たな拠点の運営のほか、有名起業家による講演会や投資家の誘致、地元企業が抱える課題を学生が議論する交流会などを支援するための増額です。
(宮崎市 清山知憲市長)
「高千穂通りを中心としたまちづくりについても、ぜひMOCの皆さんも積極的に関わっていただきたい。街中にイノベーション創出拠点が生まれることで若い人たち中心に立ち寄りやすくさまざまな交流が生まれることを期待していきたい」
宮崎市役所の第二庁舎に事務所を構えるMOCには、1月末時点で約570人が相談に訪れました。
中心市街地に拠点を移すことで、さらに交流が増えることが期待されます。
(宮崎オープンシティ推進協議会 杉田剛さん)
「年間8000人。1万人はいかないまでも沢山の方にお越しいただきたい。(新しいオフィスは)ガラス張りで、全部外から見えるようになっている。MOCが新しい場所になることで、相談しやすい場所になって女性起業家や学生起業家、シニア起業家など新しいチャレンジができる場所にしていきたい」