番組表
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2025年03月03日 18時43分
観光・リゾート施設の開発可能に 宮崎市一ツ葉・木花地区の一部で土地利用の規制緩和へ
宮崎市は来月1日から、一ツ葉・木花地区の一部で、土地利用の規制緩和を行います。
民間による観光や宿泊施設などの整備を促すための取り組みです。
(森山裕香子記者)
「宮崎市加江田に来ています」
「こちらの知福川よりも北側のエリアは、これまで自由に店舗などの建設ができませんでしたが、これから観光に関する施設であれば開発が可能となります」
来月1日以降、土地利用の規制が緩和されるのは、一ツ葉地区のイオンモール宮崎の北側やその周辺。
木花地区のひなた県総合運動公園付近の国道220号に接した土地と、知福川以北の県道377号に接した土地です。
これらのエリアは、「市街化調整区域」の中にあり、店舗や事業所など新たな施設の建設が制限されています。
しかし、今回の規制緩和で観光やリゾートに関する施設であれば開発が可能になります。
(宮崎市 清山知憲市長)
「一ツ葉はシーガイアを中心とした観光資源、木花・青島はプロ野球キャンプ、サーフィンをできる環境、ビーチリゾートを中心に、例えばサーファーのためのサーフショップや小規模な宿泊施設、飲食店、そうしたものを民間で整備をしていただくことで、観光客の皆さんにとって、宮崎市の観光地の付加価値向上につながるのではないかと思っている」
規制緩和の対象エリアとなる、こどものくに。
こどものくに周辺は、民間の事業者の開発意欲が高いエリアだと言います。
(宮崎交通・青島こどものくに開発部長 西久保竜蔵さん)
「(土地の)問い合わせは非常に多くありました」
「当社は、この青島エリアにそれなりの土地を所有しているので 情報は何かないですか と」
ただ、開発にあたり、市街化調整区域が大きな壁になっていたと指摘します。
(宮崎交通・青島こどものくに開発部長 西久保竜蔵さん)
「市街化調整区域なので、最初からもう無理だっていうことで、やれないよねっていうことで、検討する前の段階から諦めてきていた」
「我々が進める中でそういう話が多々ありました。極論、出店したいとかお店作りたいとか、事業者側の投資意欲をそいでいた」
こどものくにでは、おととし7月以降、カフェやキャンプ場など、大規模なリニューアルを行ってきました。
今回の規制緩和で、地域全体が活性化するのではと期待を寄せています。
(宮崎交通・青島・こどものくに開発部長 西久保竜蔵さん)
「観光ニーズに対応する施設やコンテンツだけではなくて、地域の皆さんが気軽に利用できる施設が増えて、この青島・加江田エリアの関係人口が増えていって、地域の活力がさらに活性化していく、そういった開発が進むといいなと思っています」
また、宮崎市は、今回の規制緩和の対象エリアでの開発について、「飲食店や物販店舗などは延べ床面積500平方メートル以下」「宿泊施設は延べ床面積1500平方メートル以下」といった施設の用途や規模の基準を新たに設定しました。
この基準以内であれば、手続きはおよそ1カ月で済むということです。
宮崎交通の西久保青島・こどものくに開発部長は、「観光客のニーズは多様化と同時にスピード化している。およそ1カ月で手続きが済むのは良いこと」と話していました。
規制緩和と基準を設けたことによる手続きの迅速化が宮崎市の観光の追い風となるのか今後注目されます。