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2025年03月12日 18時47分

20代の飲酒運転事故多発 歓送迎会シーズンを前に注意呼びかけ

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行して以降、宮崎県内で飲酒運転が増えています。警察は、特に若い世代で飲酒運転による事故が多いとして、歓送迎会シーズンを前に注意を呼びかけています。

3月1日、都城市で道路を歩いていた高齢の男性が軽乗用車にはねられ、死亡しました。軽乗用車を運転していた21歳の女は、酒気を帯びた状態で車を運転していた疑いで逮捕されました。

コロナ禍以降、増加している飲酒運転。

警察によりますと、宮崎県内の飲酒運転の検挙数はコロナ前の2019年は401件で、その後、コロナの感染拡大に伴う行動制限が行われていた時期は減少傾向でしたが、去年は394件と前年に比べて108件増加。コロナ前の水準近くまで戻っています。

中でも、飲酒運転による事故が多い年代が…。

(県警本部交通企画課 小森誠課長補佐)
「飲酒運転による人身事故で、20代が多いことはハッキリ言える」

県内で2020年から去年にかけて発生した飲酒運転による交通事故のうち、20代は約3割を占め、年代別で最も多くなっています。

(県警本部交通企画課 小森誠課長補佐)
「若者運転者の特徴として、運転の経験は少ないが自分の運転に過信している傾向がある。若さゆえ自分の体力に自信があるせいか、これくらいなら大丈夫という意識がある」

アルコールによって脳の働きが鈍ることで認知・判断・操作の能力が衰えるため、飲酒運転で事故を起こした場合、より重大な事故につながるケースが多いと言います。

(県警本部交通企画課 小森誠課長補佐)
「全国の過去5年の統計を見ると、飲酒運転の死亡事故の割合は、飲酒なしの(死亡事故の)割合より約7.6倍高くなる。これから歓送迎会も増えてくる。飲酒会合はちゃんと楽しんで、次の日のことを考えて、深酒しない、飲みすぎないということが大事」

飲酒運転は、お酒を飲んで運転したドライバーだけでなく、同乗者・酒を提供した店・車を貸した人などにも罰則が科されます。

また、去年11月には、自転車での酒気帯び運転も厳罰化され、2月末までに県内で6人が検挙されているということです。

警察は「お酒を飲まない人も犯罪に加担する可能性があるため注意してほしい」と呼びかけています。

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