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2025年03月13日 18時44分

「感謝の言葉を伝えられる人になって」スキー中の事故で手足に麻痺 男性が中学校で「命の授業」

子供たちに命の尊さについて考えてもらおうと、事故で体が不自由になった経験を持つ男性が、都城市の中学校で特別授業を行いました。

「命の授業」と題した特別授業には、都城市の夏尾中学校と西岳中学校、それに笛水中学校から生徒およそ40人が出席。
神奈川県出身の腰塚勇人さんが、講師を務めました。

腰塚さんは中学校の教師をしていた36歳の時に、スキー中の事故で首を骨折。
首から下がまったく動かなくなりリハビリを重ねましたが、現在も手足の麻痺などが残っています。
自殺を試みるほどの絶望の中、腰塚さんは寄り添ってくれる人や夢を持つことの大切さに気づいたといいます。

(腰塚勇人さん)
「助けてもらった命、動くようになった体をどう使うのか。こんな宿題をもらった。出た答えはこれだった。自分の命、動けるようになった体は、自分や周りの人たちを喜ばせるため、助けるために、ドリームメーカーとして使う」

腰塚さんは、実体験を重視し、感謝の言葉を伝えられる人になってほしいと生徒たちに呼びかけました。

(生徒)
「これまで曖昧に生きていたことや、やらなくていいと諦めたことがあったので、腰塚先生の講話を聞いて、自分から行動することが大事だとわかった」

腰塚さんの特別授業は、都城市内すべての公立中学校で、順次行われています。

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