NOW ON AIR !
番組表

2025年04月16日 18時45分
救急隊員の負担軽減へ 宮崎市消防局が「日勤救急隊」新設 高齢化などで救急出動件数が増加
宮崎市消防局でこの春、新しい勤務形態の救急隊が増えました。
宮崎市消防局管内では去年、2万2785件の救急出動がありました。2019年以降、コロナ禍で一旦は減少したものの、その後は増加し、救急出動件数は2019年からの5年間で約1.3倍増えました。
去年は、日勤時間帯前後の午前8時から午後6時の出動が全体の6割を占めたということです。高齢化が進み、出動要請が増える中、効率的な運用を目指します。
(早瀬純哉記者)
「宮崎市では、4月から平日の日中に特化した救急隊が新設されます」
その名は、「日勤救急隊」です。
宮崎市消防局管内ではこれまで、9つある拠点の救急車10台を日勤と夜勤の二交代制で運用してきました。
4月からは、北消防署に平日の日勤のみ運用する救急車1台が追加されました。要請に応じて平日の日中に出動できるよう対応するのが狙いです。
(宮崎市消防局救急救助対策室 守屋敏勝室長)
「一番増えているのは急病事故。新型コロナやインフルエンザも増えているので、高齢者を含め、救急出動が増えている傾向がある。今後も増えていくことが予想される」
日勤救急隊に配属された救急救命士の福永さんは、効率化や隊員の負担軽減につながればと話します。
(宮崎市消防局 福永真一朗さん)
「市内の救急隊、同じ仲間の昼食時間が夕方の4時、晩御飯が夜中の11時、12時になったりという背景の中で、自分たちがカバーして負担を軽減したい」
日勤救急隊は、基本的に北消防署に待機していて、救急隊の8割以上が出動しているひっ迫時には、状況にあわせ、他の消防署や出張所に待機させるなど、効率的な運用を目指すということです。