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2025年04月17日 18時49分

省力化とコスト削減へ 田植え不要 乾田直播の稲づくり 宮崎市で試験栽培

お米の栽培というと水田に苗を植えていくのがこれまで当たり前でしたが、宮崎市では生産者の省力化や経費の負担軽減につなげようと田植えをしないお米の試験栽培に取り組みます。

(瀬良アナウンサー)
「畑のように見えるこちらはまだ水を張っていない乾いた田んぼです。今回はここに苗ではなく種もみを植える『乾田直播』という農法で試験栽培をします。」

この取り組みは生産者の提案から始まり、宮崎市と生産農家、農機具メーカーの三者が連携して行います。
17日、関係者など約40人が集まり、26アールの田んぼに飼料用の新品種「たちすずか」の種もみを蒔いていきました。

「乾田直播」では専用の機械で畑のような状態の田んぼに直接種をまき、苗が成長した後に水を入れます。
そのため田んぼに水をはって土を耕す「代かき」という作業が不要となり、作業の省力化と燃料代の節減につながります。
また水を張らないことでジャンボタニシによる食害の被害も軽減できるということです。

(試験栽培を提案 宮崎市農業委員 児玉靜雄さん)
「以前から知っていて、秋田県の方が最初に始めてお米の省力化に取り組んでいった経過がある。」
「昔のやり方では今後通じない。新しい先見の明を持ちながら先進農業をやっていただきたいと思います。」

(宮崎市農政部 椎葉智洋係長)
「農家の高齢化が進んでいます(略)作業の効率化・省力化が一番の課題だと思っています。」
「まずは飼料用でやってみて、結果が良ければ主食用も試験的にやってみることを考えたいと思っています。」

17日に蒔いた「たちすずか」は、8月下旬から9月の収穫を見込んでいるということです。

4月18日(金)

4月14日(月)

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