番組表

2025年04月22日 18時48分
おじいちゃん・おばあちゃんの孫育てを応援!都城市が「孫休暇」を導入
少子化が進む社会で子育て世代が子供を生み育てやすくなるような取り組みが広がっています。
その中の一つが「孫休暇」です。
孫が生まれた職員が取得できるというもので様々な企業や自治体で導入されていますが、4月から宮崎県都城市でもスタートしました。
どのような制度なのか、そして利用者はどのように感じているのでしょうか?
都城市で4月から導入された「孫休暇」について話を聞きました。
(都城市職員課 川崎さん)
「孫が生まれた職員が取得できる休暇。お孫さんの子の出産の立ち合いだったりとかお孫さんのお世話をするときに利用できるという休暇になっています。宮崎県内ではおそらく初めての取り組みだと思います」
都城市では、これまでに男性職員が取得できる休暇としてパートナーの出産を補助するためのものと産後育児に参加するための休暇を導入していました。
それが4月から対象をおじいちゃん、おばあちゃんとなる祖父母にも拡大。
合わせて7日間の特別休暇を取得することができ1時間単位での利用が可能です。
制度導入の背景には、祖父母世代の働き方が関わっていました。
(都城市職員課 川崎さん)
「定年延長ということで、お孫さんの生まれる職員も多くなってきているのかなというところで、今回の導入が進んだのかなと考えています。市長の思いが強くて『導入したい!』という思いから出発したという感じです。」
…ということで、池田市長、教えてください!
(都城市 池田市長)
「お孫さんのためにお休みを取るということは、結果として子育て世代のお父さんお母さんにもいいことだと」
(利用者 鬼塚さん)
「小さくてこんな感じだったかな~というのと、やはり子供とは違うかわいさはありますね」
フィロソフィ推進課の鬼塚めぐみさん。愛知県から里帰り出産で帰省した娘さんが3月29日に出産し、これまでに病院への訪問や検診の付き添いなど合わせて9時間の休暇を取得しました。
(鬼塚さん)
「娘にとっても初めての出産で心細い面もあったと思いますし、孫ということで一回子育て経験してますので、その分気持ちにゆとりがあるというか…」
また鬼塚さんの夫・裕一さんも学校教育課で勤めていて、交代で休暇を取ったそうです。
(鬼塚さん)
「子育てって一人でできるものじゃないですし、できるだけ多くの時間を一緒に過ごして成長を見ていきたい」
そしてこれから利用する職員も…。
(田下さん)
「今回孫育てにも加われるということでとってもいい制度だなと思って申請に来たところでした」
(職員課 川崎さん)
「まさか孫のために休暇が取れるというのは考えたことなかったので、良い反応というか高評価を受けている」
さらに「孫休暇」について多くの出産・育児を見てきた都城市の助産師、上原えり子さんは母親の精神的安定につながるなどメリットがあるといいます。
(上原さん)
「お産後本当に退院してすぐっていうのはすごくホルモン的にも落ち込むことも多いですけれども、そこにちょっと誰か手助けしてくださる方がいたり、話を聞いて下さるか方がいたりするのは安心につながるので、すごいいいんじゃないかなと思います」
上原さんが開くパパママ講座に祖父母世代が参加したこともあるということで「孫育て」への注目度も高まっているようです。
(上原さん)
「孫がじいちゃんばあちゃんに愛されてる、かわいがられてると思うことは子供にいい影響を与えると思う」
(池田市長)
「世代を超えて家族で子育てをするということで言えば、家族の絆を深めていただければと思います」