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2025年04月23日 18時47分

「高校に行けるよう生活したい」学校へ行けない中学生のための《学びの多様化学校》宮崎市に開校 

2023年度には不登校の児童・生徒の数は県内で2500人以上。宮崎市内だけでも1100人以上います。

こうした状況のなか全国で設置の動きが広がっているのが「学びの多様化学校」と呼ばれる学校へ行けない生徒のための学校です。

23日、中学生を対象にした県内2校目の「学びの多様化学校」が宮崎市に開校しました。宮崎市の学びの多様化学校は市教育情報研修センター内にある夜間中学、「宮崎市立ひなた中学校」の昼間部として23日開校しました。

入学・転入したのは、中学1年生から3年生の46人です。式では、宮崎市の清山知憲市長が「学校に来ることができるだけでも素晴らしいことですので先生たちと一緒にひなた中学校を盛り上げてください」と挨拶。さらにひなた中学校の渡会洋一校長が新たなスタートを切る生徒たちに言葉を送りました。

(ひなた中学校・渡会洋一校長)
「本校の教育目標は、多様性を尊重することそして自分の生き方に希望や誇りを持つことです。どうか学力をつけることを諦めないでください。どうかやり遂げることを諦めないでください」

学びの多様化学校は、学校に登校できていない子どもたちに新たな学びの場を確保しようと国が設置を進めています。昨年度は全国で35校でしたが、今年度は23校増え全国で58校となりました。県内では延岡市に続いて2校目です。

(瀬良有里奈アナウンサー)
「学びの多様化学校の開校にあたり新しい教室もできました。生徒がリラックスできる居心地のよい空間や自分のペースで学習することができるよう個別のブースがあります」

去年12月に開かれた学校説明会には、生徒や保護者などおよそ200人が参加。その後、個別面談を経てこの4月から46人がこの学校で学ぶことになりました。

(転入生・3年生)
「最初は緊張したり不安もあったんですけど、来てみたらみんな優しくて安心しました。学校に行けるきっかけになりそうです。勉強や友達も作って、高校に行けるよう生活したいです」

(転入生・2年生)
「前の学校も行きたかったけど行けなかったから、行けると思うとすごくうれしいです。ほかの不登校の人たちも来られる楽しい学校になってほしいです」

学校では早速23日から授業が始まり、生徒たちは新たな一歩を踏み出しました。

学びの多様化学校は、文部科学省の指定を受け、不登校の児童・生徒が学習指導要領の内容などにとらわれず柔軟に教育課程を編成できる学校のことです。

宮崎市の学びの多様化学校「ひなた中学校」昼間部では、基本的に1日4時間授業。中学生の標準授業時間1015時間に対し770時間と、ゆとりを持たせています。

今年度の入学者は2・3年生は希望者全員を受け入れることができましたが、新1年生は応募が多く、29人の中から抽選で15人が入学することになりました。入学できなかった生徒には学びの多様化学校以外の支援を提供していくということです。

4月23日(水)

4月21日(月)

4月18日(金)

4月17日(木)

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