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2025年04月25日 18時46分

「目標は全共出場」牛が大好き!宮崎県高千穂町の小学5年生【九州沖縄”ゴールデンキッズ”】 

九州・沖縄の輝く子供たちをシリーズで紹介する「ゴールデンキッズ」初回の25日は宮崎からです。

ある動物にありったけの愛情を注ぐ小学生を、佐々木紅音アナウンサーが取材しました。

(佐々木紅音アナウンサー)
「神話と伝説の町、宮崎県高千穂町にやってきました。広大な自然が魅力のこの土地にあるゴールデンキッズがいるそうなんです。それでは探しに行ってきます」

訪れたのは、山々に囲まれた上野地区。
ゴールデンキッズについて地域の人に聞いてみると・・・

(地域の人)
「将来をみんなが期待している」
「素晴らしい少年じゃ」

続いてその少年が通う小学校で聞き込み!

Q.どんなイメージですか?
(児童)
「牛」
「牛です」

(先生)
「牛ですね」

すると、Tシャツに「I LOVE 和牛」と書かれた少年が!

牛と散歩する彼こそが、今回のゴールデンキッズ佐藤千慈くん10歳です。

「(牛は)可愛いから。も~沢山散歩したいなと思う。」

千慈くんは、この地区で4代続く畜産農家の3男で、和牛の繁殖農家などを営む父・悟さんと、日々牛の世話に励んでいます。

(千慈くんの父 佐藤悟さん)
「来た時にある程度終わっているとホッとします。早く上がれる。ありがたいです」

学校が休みの日は、早朝から手伝いをすることも。
この日は30分かけて約20頭に餌をやりました。

千慈くんには、お気に入りの牛がいるそうで。

Q.お名前は何ですか?
「千慈1です。」

Q.千慈1!?自分の名前?
「(千慈1の)お母さんが相棒で、その子供だから自分の名前をつけてみようかなって」

子牛へのミルクも自分で考えた方法で与えています。

「最初に指を入れて、そのまま入れ替えるみたいにすれば(飲む)。しっかりミルクもやって大きく育てたいなって思ってる」

千慈くんには、今、大きな目標があります。
それは、和牛のオリンピック、全共=全国和牛能力共進会への出場です。
この大会は、5年に一度開かれ、牛の姿・形や品質の良さなどを競います。

2022年の鹿児島大会には、全国から予選を勝ち抜いた438頭の牛が集結。
父・悟さんが育てた牛は、種牛の部・繁殖雌牛群という種目で2位に輝きました。

(千慈くん)
「一緒に行って、すごいなって思って。自分でもやりたいなって思って。」
千慈くんは、共進会の後から牛の引き手として、大人に混ざって品評会にも参加しはじめました。

審査の際、引き手は、牛が最も魅力的に見えるよう姿勢を保つことが求められます。
牛の評価にも関わる重要な役割です。

2年後に開催される全共北海道大会の出品牛に選出されれば、父・悟さんに代わって千慈くんが手綱を握ります。
現在はそのための特訓中です。

Q.どうして任せられるんですか?
(千慈くんの父 佐藤悟さん)
「(千慈が牛を)好きだから。高いレベルで出品とか勝負したいなという気持ちが結構あるので。ならやってみなさいっていうところですね、本人に任せる」

そんな千慈くんの将来の夢は・・・・。

(千慈くん)
「色んな立派な牛をたくさん作って大会に行けるような牛飼いになりたい」

好きという気持ちが結んだ、牛との絆。
日本一の栄光を目指して、千慈くんは牛たちとこれからも共に歩み続けます。

4月25日(金)

4月24日(木)

4月23日(水)

4月21日(月)

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