NOW ON AIR !

番組表
HOME ニュース

2025年04月28日 18時49分

「引退しても孫たちが舞ってくれる」親子3世代で継承 九社神社で神楽奉納

27日、宮崎県日南市の神社の春の大祭が開かれ、親子三代にわたって家族5人が神楽を披露しました。今回の神楽の奉納には、様々なドラマがありました。

日南市下方の九社神社で開かれた春の大祭。毎年恒例となっているのが神楽の奉納です。

この神楽に親子3世代・家族5人で臨んだのが、神楽を舞って45年、75歳の守山精一さんと次男の剛さん、剛さんの子供3人です。

守山家は代々、九社神社の神楽を舞ってきた神楽一家。日頃から家族で稽古を積み重ねています。

そして今回、神楽デビューするのが精一さんの孫で小学3年生の沙和さんです。

(守山沙和さん)
「ちょっと緊張するけど頑張りたいです」

そして、いよいよ沙和さんの初舞台!堂々とした舞を披露しました。

(守山沙和さん)
「みんなから拍手をもらってうれしかったです」

(父 守山剛さん)
「練習の時はきのうまで間違えることはあったけど、きょうは完全にできて良かったです。これからも頑張ってくれれば」

(祖父 守山精一さん)
「上手に舞えたと思います。うれしいです」

このあと、舞台に登場したのは75歳の精一さん。神楽の中で人気の「猿田彦」を舞いました。

実は、精一さんが神楽を舞うのは、今年が最後です。

ひょうきんな舞いで、観客の中に入り込むとわざとコケるなど笑いを誘います。地区の人たちは、最後の舞いと知って駆けつけていました。

九社神社の神楽を舞って45年、精一さんは最後の舞台を精一杯、務めました。

(祖父 守山精一さん)
「自分の体が承知せんですね。これ以上は、おかげで何とか最後を飾れたと思います。私が引退しても孫たちが舞ってくれるので一安心です」

これまで神社の神楽を舞い守り続けてきた精一さん。

(祖父 守山精一さん)
「これからも孫たちを、そして地域の神楽を見守り続けます」

今年の九社神社の祭りは、くしくも新旧交代を告げる祭りとなりました。

保存会のメンバーは30人。今年は小中高生一人ずつ、20代が1人、計4人が加わりました。

関係者は、舞うことはなくても後進の指導を仰げればと、守山さんの今後の力添えに期待を込めていました。

4月28日(月)

4月25日(金)

4月24日(木)

4月23日(水)

Top