29日に春の叙勲の受章者が発表されました。
宮崎県内在住では、社会の様々な分野で大きな功績をあげた人に贈られる旭日章に11人、長年にわたり公務などに従事し功績を積み重ねた人に贈られる瑞宝章に29人が選ばれました。

このうち旭日単光章を受章した1人が、椎葉村のシイタケ生産者・山中誠さんです。
高品質のシイタケを効率的に生産してきたその功績を取材しました。

椎葉村のシイタケ生産者・山中誠さん（71）です。
村内で生まれ、18歳からシイタケの栽培や林業などに従事し、県の乾シイタケ品評会では農林水産大臣賞など数々の賞を受賞。
林業の振興に功労があったとして旭日単光章を受章しました。

（シイタケ生産者　山中誠さん）
「本当、大変名誉なことでありがたく思っております。自分の仕事がこういうことになるとは夢にも思わなかった」

山中さんが特に力を入れてきたのがシイタケ栽培の効率化です。
原木を置くハウスの天井に巻き上げ機を取り付け、夏は遮光ネットを、冬はナイロンを張ることで温度や湿度などの調整を行うことができます。
さらに川の水をまくことで、シイタケの発生を促し、収量の確保や品質向上につなげています。

（シイタケ生産者　山中誠さん）
「ハウスも操作がしやすいように、また夏場の暑い時期にしいたけ原木を焼かないようにしていって、来年につなげていく」

山中さんは、県内外からの視察などを受け入れて、施設のメリットや栽培方法について惜しみなく伝えてきました。

（シイタケ生産者　山中誠さん）
「技術をもう少し確立していきたいというのがあります。天候に左右されないように、どうしたらいいのか今からよく考えてまた頑張っていきたいと思います」

山中さんは事業を継いだ息子とともに、これからもシイタケづくりにまい進したいとしています。