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番組表

2025年05月15日 18時49分
墜落した練習機「異変を伝える交信や緊急状態の宣言はなかった」
墜落したT-4練習機について、航空自衛隊は、「離陸直後は安定した飛行を継続していて、異変を伝える交信や緊急状態の宣言はなかった」と明らかにしました。
墜落する前の状況について詳しく見ていきます。
航空自衛隊によりますと、T-4練習機は5月14日午前、定期修理に出すF-15戦闘機に随伴する形で新田原基地から愛知県の小牧基地に向かいました。
この時、隊員2人はそれぞれF-15、T-4に分かれて乗っていました。
2人は、戦闘機を工場に搬入したあと小牧基地で休憩をとり、新田原基地に向かうため、午後3時6分にT-4練習機に一緒に乗って飛行場を離陸。
北側に離陸して1分程度は安定した飛行を継続し、無線の交信も正常に行われていましたが、東から南に旋回する際に高度を失っていき、午後3時8分に何らかの原因で犬山市の入鹿池に墜落しました。
緊急脱出装置が作動した際に自動的に発報される信号なども確認されていないということです。
このT-4練習機は、主に航空自衛隊のパイロットを養成するために1988年に配備された純国産の練習機で、全国に197機あります。
T-4練習機を巡っては、過去に3回、死亡事故が発生し搭乗者あわせて7人が亡くなっています。
T-4は現在、飛行を見合わせていて、内倉浩昭航空幕僚長は「整備系統で考えられる全ての要素を洗い出して点検指示を出している」としています。
【5月15日午後6時時点の情報】