国の特別天然記念物に指定されている二ホンカモシカが宮崎県美郷町西郷で発見されました。
県内のカモシカの生息数は約140頭と推定されていて、見つかるのは貴重です。

見つかったのは、推定年齢1歳のメスの二ホンカモシカです。
宮崎県によりますと、6月10日に美郷町西郷の国道327号で、県の職員が道路わきにいたカモシカ1頭を発見。
後ろ足を引きずっているような様子が見られましたが、高いところに移動したため、その日は保護することができませんでした。

6月12日、住民から目撃情報が寄せられ、県職員が野生動物の専門家などと共に現地に向かい、衰弱していたカモシカを保護。
宮崎大学農学部で獣医師が治療しましたが、その後、死にました。

二ホンカモシカは本州・四国・九州に分布している日本の固有種で、国の特別天然記念物に指定されています。
2018年度と2019年度に九州山地で行った調査によると、県内のカモシカの生息数は143頭と推定されています。

県の担当者は「カモシカを目撃した場合は捕まえようとせず、最寄りの市町村に連絡してほしい」と呼びかけています。