番組表
2025年07月04日 17時12分
【新燃岳】噴火警戒レベル3、入山規制を継続(7月3日時点)霧島市で道路の白線が見えなくなるほどの降灰

気象庁は2日、7月3日から4日15時までの新燃岳の活動状況を発表した。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を継続している。詳細については以下の通り。
【火山活動の状況】
新燃岳火口では、噴火活動が続いています。
6月27日から観測している噴火は、本日(4日)15時現在も継続しています。2日以降、微動の振幅増大を伴う噴煙量の一時的な増大が時々みられており、昨日(3日)13時49分には、噴煙が火口縁上5000mまで上がり、南へ流れました。
昨日実施した現地調査では、鹿児島県霧島市牧園町の一部で、道路の白線が見えなくなるほどの多量の降灰を確認しました。また、13時49分頃には、現地調査中の職員が、小林市で非常に大きく聞こえる程度の鳴動を観測しました。
また、本日実施した聞き取りによる降灰調査では、鹿児島県鹿児島市、霧島市、湧水町、姶良市、南さつま市、日置市で降灰を確認しました。
新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2024年10月下旬から増減を繰り返しています。2日11時43分の噴火以降、火山性微動が継続して発生しています。
新燃岳近傍の傾斜計では、噴煙量の増大に伴い、新燃岳付近の収縮を示すと考えられるわずかな変化が観測されています。
GNSS連続観測では、霧島山を挟む一部の基線で、2025年3月頃から、霧島山深部の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
新燃岳の火山活動は活発な状態で経過しており、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。
【防災上の警戒事項等】
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。