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2025年07月22日 18時20分

新燃岳噴火から1カ月 オートキャンプ場や湧き水のプールなど夏の観光への影響も

夏休みシーズンを迎えるなか、新燃岳の噴火は実際に観光にも影響を及ぼしています。
周辺のレジャー施設では、先の見えないなか、悩み、工夫しながらの営業が続いています。

小林市細野にある「県ひなもり台県民ふれあいの森」。
およそ310ヘクタールの敷地には、テニスコートや体育館、クロスカントリーコースのほか、オートキャンプ場があり、年間およそ8万人が訪れます。

ひなもり台は県の施設で、新燃岳から東におよそ5.6キロメートルの位置にあります。
2011年と2018年の噴火の際には、警戒範囲に含まれていませんでしたが、安全確保のため、施設全体の閉鎖を余儀なくされました。

現在、営業は続いていますが、6月25日からオートキャンプ場のみ臨時休業に踏み切りました。

(県ひなもり台県民ふれあいの森 巣山正明所長)
「県民ふれあいの森については、基本的には日中、明るいうちに利用する施設になります。しかし、オートキャンプ場は、宿泊を伴うため、お休みの途中に大きい噴火が発生したり、降灰があったりしたときに影響が大きいと考え、休業に踏み切りました」

ひなもり台の重要な収入源であるオートキャンプ場事業。
夏のシーズンには、例年およそ1万3000人が利用しますが、今回の臨時休業で、すでに、およそ300組・1500人に影響が出ているといいます。

(県ひなもり台県民ふれあいの森 巣山正明所長)
「この地域一帯が霧島連山の恩恵を受けて成り立っている部分もあるので、この状況を受け入れつつ、うまく付き合いながら、できることを工夫しながらやっていきたいと思います」

一方、こちらは新燃岳から東におよそ23キロ離れた小林市野尻町の「のじりこぴあ」。7月19日から始まったプール営業に、噴火の影響が出ています。

(のじりこぴあ吉嶺勝施設長)
「灰が降って、このプールの中に沈殿するという形になって、2回くらい水を全部抜いて、中の沈殿した灰をきれいに掃除しました」

そこで、灰がプールに溜まるのを最小限に抑えようと、今回初めて新燃岳の噴火に備えた対策を行うことにしました。

その対策というのが…3枚重ねたブルーシート。
灰が降ると分かった時点でプールに張り、利用者には安全のためにプールサイドにあがってもらうということです。

(のじりこぴあ 吉嶺勝施設長)
「いつ噴火しても良いように、備えだけはしっかりしたいと思っています。のじりこぴあは対策をしているので、ぜひ来ていただきたいです」

去年は過去最多となるおよそ1万7000人が利用した、冷たい湧き水が特徴のプール。
噴火に備え、レジャー施設では、今できる対策が続いています。

7月21日(月)

7月17日(木)

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