番組表
宮崎の夏は涼しい? 2018年08月28日
8月も最後の週に入りましたが、まだまだ全国的に暑い日が続いています。
昨日の「天気のサカイ目」のコーナーでも紹介したところですが、全県庁所在地の今年の最高気温(8/26まで)を調べてみました。
上位5地点はこのようになっています。
1位 名古屋市(愛知) 40.3度(8/3)、
甲府市(山梨) 40.3度(7/23)
3位 新潟市(新潟) 39.9度(8/23)
4位 京都市(京都) 39.8度(7/19)
5位 岐阜市(岐阜) 39.6度(7/18)
全ての観測地点の中では、歴代観測史上1位にもなった埼玉県熊谷市の41.1度(7/23)が最も高い記録ですが、熊谷は県庁所在地ではないのであくまで参考です。
一方で下位5地点はこちらのとおり。
43位 静岡市(静岡) 35.7度(8/9)
44位 宮崎市 34.8度(7/24)
45位 青森市(青森) 34.0度(8/23)
46位 札幌市(北海道) 33.9度(7/31)
47位 那覇市(沖縄) 33.1度(7/24)
北日本の札幌や青森が最下位に近いのは分かると思いますが、宮崎や那覇がこれだけ低いのは意外に感じたのではないでしょうか。
今年は関東から中国・四国にかけての気温が極端に高く、ほぼ平年並みだった宮崎や那覇が置いていかれた形になりましたが、元々宮崎や那覇は平均気温が高い一方で極端な高温にはなりにくい特徴があります。
特徴を簡単にまとめるとこのようになります。
1つは高気圧からの位置。
太平洋高気圧とチベット高気圧が日本を覆い、名古屋や甲府、京都などはこのパターンで特に高温となりました。
宮崎市と那覇市は2つの高気圧の中心から離れていたことで、高温を免れています。
そして2つ目は地理的な条件で、どちらも沿岸に位置していることです。
海からの冷たい風が入ることで気温は上がりにくくなります。
県内でも、えびの市では今年の猛暑日日数が観測史上2位(8/28現在)となったように、沿岸部と比べて内陸ほど気温が高くなる、という特徴が現れています。
3つ目は山を越えて熱く乾いた空気が吹き下りるフェーン現象がほぼなかったこと。
新潟などの北陸地方では、台風通過時に強いフェーン現象が発生することが多く、今回は20号の上陸時に極端な高温となりました。
宮崎では、山を越える「前」の空気が入ることが多いため、フェーン現象が起こりにくくなっています。
全国と比べると、今年の宮崎の気温は低めとなりましたが、30度以上まで気温が上がれば十分に暑いです。
まだまだ続く残暑にご注意ください。