番組表
降水確率のひみつ 2018年09月20日
今回は中高の数学の先生に見て欲しい内容です。
高校のときの「確率」の単元を思い出しながらまとめてみました。
秋雨前線の影響が続いていて、週間天気をみてもしばらくはくもりや雨のマークが並んでいます。
あすの天気が「くもり」のときには降水確率が気になると思うのですが、降水確率は予報区内(宮崎市は南部平野部に該当)で1ミリ以上の雨が降る確率で、10%単位で6時間ごとに発表しています。
降水確率が80%くらいあると確実に雨が降りそうですが、30%くらいだと傘を持っていくかどうか迷いますね。
「降水確率30%」自体は高い確率ではありませんが、「降水確率30%」の期間が長くなるほど、理論上では雨が降りやすくなるんです。
では、あすの天気を午前(6時~12時)と午後(12時~18時)の2つの期間に分ける場合、雨が降るか降らないかであすの天気のパターンは4つに分類されます。
①午前:雨、午後:雨
②午前:雨、午後:くもり
③午前:くもり、午後:雨
④午前:くもり、午後:くもり
午前・午後ともに降水確率が30%だと仮定すると、雨の確率は30%、くもりの確率は70%(100%-30%)となります。
では、①になる確率を計算すると、
① 30%(0.3)×30%(0.3)=9%(0.09)
となります。
②から④になる確率も続けて計算していくと、
② 30%(0.3)×70%(0.7)=21%(0.21)
③ 70%(0.7)×30%(0.3)=21%(0.21)
④ 70%(0.7)×70%(0.7)=49%(0.49)
となります。
まったく雨が降らないのは④のパターンですが、一日のどこかのタイミングで雨が降るのは①~③のパターンの場合です。
とすると、この場合、
日中雨が降る確率 : 51%(①+②+③の合計)
日中雨が降らない確率 : 49%(④のみ)
ということになり、雨が降る確率が50%を超えることになります。
あすの降水確率は、山沿いでは午前・午後ともに60%~70%の高確率ですが、平野部は午前・午後ともに30%~40%と“見た目の上”では低めの確率です。
降水確率は低めでも雨は降りやすくなっているので、お出かけの際は雨具が必要です。
個人的には、折り畳み傘を持つのは20%から、ですね。