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酒井晋一郎

天気のサカイ目

日々の天気はいつわかる? 2018年11月28日

先月から天気や季節、自然に関する疑問を募集していますが、メールやFAXでさまざまな疑問が届いています。

週に2回くらいのペースで疑問を紹介しているのですが、答えるのが難しい疑問があったり、コーナーで紹介するために写真や資料を集めなければならない疑問もあったりします。

答えに頭を悩ませるのは、シンプルな質問です。

見方を変えるといろいろな答え方ができるし、すべて説明しようとすると時間がかかりすぎてしまうため、まとめるのも大変です。

今日紹介した疑問もその1つで、「毎日の天気はいつわかるんですか?」という小学生の女の子からのものでした。

一日単位での予報は、気象庁では1週間先まで週間天気で予報を発表していますが、気象会社によっては10日間天気や2週間天気のほか、90日間の予報を発表しているところもあります。

ただ、予報の対象日が先になるほど、ずれが大きくなります。

日本のような中緯度帯にある地域では、低気圧と高気圧が交互にやってくることが多いため、高気圧に覆われて晴れると予想した日でも、タイミングが少しでもずれれば高気圧の前後にある低気圧の影響が大きくなって、くもりや雨になってしまいます。

このため、1週間以上先までの天気予報はできますが、精度は低くなってしまうので、前日や当日など、できるだけ直前の予報を利用した方がいいですね。

ちなみに、コーナーではもう少し進んだことまでお話をしてきました。

直前の予報であっても、季節によって当たりにくくなることがあり、九州南部で最も予報が適中しにくい季節は夏(6月~8月)となっています。

真夏の天気は、朝から晴れて午後になると入道雲が発達して夕立になりますが、夕立は起こる場所を正確に特定することが難しく、雨雲があまり発達しない場合は、雨自体が降らないこともあります。

そして、6月から7月は梅雨前線の影響を受けますが、前線の動きの予想が難しいので、天気予報は変わりやすくなります。

さらに、夏に日本に近づく台風は、速度が遅く、複雑な動きをすることが多いため、

影響がどれくらいあるのか予想が難しくなります。

今年の7月から8月にかけて東から西に進んだ台風12号がいい例です。

なお、これからの冬の時季は、「晴れて冷え込む」という天気が続くため、太平洋側の地域では最も予報が適中する季節となります。

季節ごとの天気解説の違いに注目して天気予報をチェックすると、面白いかもしれませんね。

 

 

 

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