番組表
今年の台風を振り返って 2016年10月28日
先週フィリピンや大陸に上陸した台風22号以降、新たな台風の発生もなく、今のところ台風になりそうな雨雲も観測されていません。
今年の台風シーズンは収束したように思われるので、今年発生した台風を振り返ってみます。
今年の台風は、1951年の統計開始以降、記録的なものばかりでした。
○台風の上陸数
統計開始以降2番目(1990年及び1993年と並んでタイ)の多さで6個(第7号、第9号、第10号、第11号、第12号、第16号)上陸。最も多かったのは、2004年の10個上陸。
○台風第1号
統計開始以降2番目の遅さで7月3日に発生。最も遅かったのは、1998年の7月9日発生。第1号としては、統計開始以降初めて「猛烈な」勢力に発達。
○北海道への上陸
第7号が8月17日に北海道襟裳岬付近に上陸。台風が北海道に直接上陸するのは1993年第11号以来23年ぶり。
第11号が8月21日に北海道釧路市付近に上陸。第9号が8月22日に千葉県館山市付近に上陸後、8月23日に北海道日高地方に再上陸。1年間に3つの台風(第7号、第9号、第11号)が北海道に上陸するのは統計開始以降初めて。
○東北地方の太平洋側への上陸
第10号が8月30日に岩手県大船渡市付近に上陸。台風が東北地方太平洋側に上陸するのは統計開始以降初めて。
第10号は日本のはるか東の海上で熱帯低気圧として発生後、日本の南を西進して大東島付近で「非常に強い」勢力まで発達。反転して北上し、日本に上陸するという異例の進路を進んだ。
○台風第16号
第16号が9月20日に鹿児島県大隅半島に上陸。速報値の段階では「非常に強い」勢力で上陸したとされたが、事後解析により上陸時は「強い」勢力であったことが分かった。直近で「非常に強い」勢力で上陸した台風は、23年前に上陸した1993年の第13号。
○台風第18号
第18号が沖縄本島地方に接近し、10月3日20時に沖縄本島地方に暴風、波浪、大雨、高潮特別警報が発表された。特別警報の発表は、2015年9月10日から11日にかけて、栃木県、茨城県、宮城県に大雨特別警報が発表されて以来。
統計開始以来最も遅く上陸したのは、1990年11月30日に上陸した第28号で、その次に遅かったのが、49年前の今日、1967年10月28日に上陸した第34号です。
これから新たに台風が発生することはあっても、日本に接近・上陸するおそれは低いと思われますが、もし日本付近へ向かう台風が発生した場合は、進路に注意してください。