今日から11月。
昨夜から降っていた雨は今日の未明には止んで、日中はすっきりと青空が広がりました。
今週は朝晩ともに冷え込みが強まる日がありますが、10月の最低気温は平年と比べてかなり高かったため、急に寒くなったように感じられるかもしれません。

ではここで、10月の気温がどれくらい高かったのか、振り返ってみたいと思います。

県内各地域の代表的な観測地点（宮崎市、都城市、延岡市、高千穂町）の最高・最低気温の推移を、平年の気温と並べてグラフにしてみました。
最高・最低気温とも10月2週目ごろに、平年並みか平年より低い期間があったものの、期間全体としては高く、平年10月の気温と比べて最高気温は約1.5度、最低気温は約4度も高くなっていました。

特に10月の１週目は、各地で10月としては記録的な暑さとなり、県内17箇所の観測地点のうち、最高気温は10箇所、最低気温は9箇所で、10月の観測史上1位の気温の高さを更新しました。
高千穂町では、10月の最低気温の高さの上位1位から5位は、2016年10月1日から10月5日が占めており、10月初めの5日間が記録を独占しています。

これだけの暑さを記録した原因としては、元々気温が高い状態となっていたところへ、台風第18号や第22号から運ばれた熱帯の空気が入ってきたことや、平年10月と比べて雲の量が多い（宮崎市では平年より約4割多い）ために熱が空に逃げずに地上にたまりやすかったこと、などが考えられます。

先月25日に発表された3か月予報では、11月の平均気温はほぼ平年並みと予想されていますが、12月、1月は平年並みか低いと予想されています。

今年は秋が短く、すぐに冬が来ると予想されるため、冬物衣料など、早めに準備しておくといいですね。