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ひまわり9号打ち上げ成功! 2016年11月02日
悪天候のため打ち上げが延期されていた、静止気象衛星「ひまわり9号」ですが、今日の午後無事に打ち上げられました。
以前もひまわり8号が話題になっており、「何が違うの?」と思うかもしれません。
そのとおり、8号と9号の性能は同じです。
8号は昨年2015年7月7日から運用を開始していますが、8号に故障などがあった場合、前世代機の7号が代わりに運用を行うこととなっていました。
9号は8号のバックアップ用の衛星として、赤道の約35,800km上空の静止軌道で待機することになるため、この打ち上げによって観測体制が磐石になったと言えるでしょう。
なお、2020年度からは、8号と9号の役割が入れ替わり、8号がバックアップ、9号が本運用となる予定です。
ちょうどいい機会なので、向上したひまわり8号・9号の性能をご紹介しておきます。
ひまわり6号・7号 | ひまわり8号・9号 | |
水平分解能 | 可視画像1㎞、赤外画像4㎞ | 可視画像0.5-1㎞、赤外画像2㎞ |
観測頻度 | 30分に1回 | 10分に1回 (日本付近は2.5分に1回) |
画像 | 白黒 | カラー |
水平分解能力や観測頻度が向上したことで、局地的に急速に発達する積乱雲の状況などの観測がより正確にできるようになりました。また、カラー化することで黄砂や火山灰との区別も容易になっています。
ひまわり8号から撮影された画像は気象庁のHPで掲載されていますので、天気予報とあわせて、こちらもご覧ください。
http://www.jma.go.jp/jp/gms150jp/