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満月は見えましたか? 2016年11月15日
昨日の満月は、今年の満月の中で最も大きく見えたのですが、最も大きく見える午後11時前の時点では、県内は雲がかかっていたところが多かったようです。
満月が見えなかった方も多かったかもしれませんが、せっかく月の話題で盛り上がっているので、太陽系にあるこんな「月」をご紹介します。
昨夜の地球と月との距離は約35.7万kmと、最も接近していましたが、火星の2つの月(衛星)のうち内側の軌道を周るフォボスは、なんと火星の上空約6,000kmという近い距離を回っています。
静止気象衛星「ひまわり」は地球の上空約35,800kmを周っているので、相当近い距離にあることが分かります。
火星との距離が極端に近いため、フォボスは火星に落ちつつあり、いずれ火星の潮汐力で破壊されてしまう運命にあるとのこと(数千万年後の話ですが…)。
また、こんなに接近しているのであれば火星の地表からはさぞ大きく見えるのではないか、と思いますが、月の直径が約3,476kmであるのに対し、フォボスの直径は約22kmと極めて小さいため、それほど大きくは見えないようです。
とはいえ、いつか遠くない将来に誰でも火星に行けるようになったときは、スーパームーンならぬ「スーパーフォボス」が話題になっているかもしれませんね。