今夜は10時前から11時すぎにかけて、皆既月食が起こります。

あまり遅くない時間帯なので、観測しやすいと思っていたのですが、どうやら今夜は雨が降りそうです。

今夜見ることが出来なければ、次のチャンスは7月28日の早朝です。

皆既月食は、皆既日食と比べて頻繁に起こっているように感じるのですが、実際に発生した回数を調べてみると、意外なことが分かります。

2001年から2017年にかけて起こった皆既月食・皆既日食の発生数は、

皆既月食が15回だったのに対して、皆既日食はなんと26回。

皆既日食の発生数の方が、1.5倍ほど多くなっています。

では、なぜ月食の方が頻繁に起こっているように感じるかというと、月食は夜であればどこでも見えるのに対して、日食は皆既日食帯という狭い地域しか見ることができません。

皆既日食が起こったとしても、皆既日食帯が海上や山岳地、砂漠、雪氷域など、人が住むことが困難な場所であれば、気軽に見に行くことはできません。

月食は「地球の影」、日食は「月の影」が引き起こす現象なので、より面積が広い「地球の影」に入る月食の方が、観測可能な範囲が広いということですね。