NOW ON AIR !
番組表
久しぶりの雨 2018年04月05日
3月下旬から安定して晴れていて、まったく雨が降っていません。
「降水量0ミリ」の日が続いている、といいたいところですが、「降水量0ミリ」とは厳密には「降水量0.5ミリ未満」のことをいいます。
これは、雨量計は0.5ミリ単位の降水量しか測ることができないためです。
0.5ミリに満たない少量の雨の場合は、雨量計ではなく、感雨器を使って雨の存在を知ることができますが、まったく雨が降らない場合は「降水なし」と表現され、宮崎市では「降水なし」の状態が続いていました。
「降水なし」の日数がどれだけ連続したことがあるのか、調べてみたところ、宮崎市の観測史上最多連続日数は、31日間(1942年7月6日~8月5日)。
丸々1か月という期間は極端に長いのですが、元々真夏は太平洋高気圧に覆われて天気が安定しやすい時季となっています。
真冬も西高東低の冬型の気圧配置が続いて晴れる日が多いため、真夏と同様に天気が安定しやすくなります。
例年の春の時季は頻繁に天気が移り変わり、安定して晴れることも少ないため、3月~4月の期間に限定して連続日数を調べてみました。
すると、最多連続日数は14日間。
1887年3月19日~4月1日にかけて記録されたほか、昨日にかけても(2018年3月22日~4月4日)記録され、131年前の連続日数に並びました。
今日の日中はわずかに降水を観測したようなので、今回の連続「降水なし」の日数は14日にとどまりそうです。
そしてあすは、「降水量0ミリ」でも「降水なし」でもなく、県内の広い範囲でまとまった雨となる予想です。
植物にとってはようやく恵みの雨となりますが、今日は新燃岳の爆発的噴火による降灰もあるため、雨が降りだす前に火山灰の掃除をしておいた方がよさそうです。