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スパコンと天気予報 2018年06月21日
膨大な計算を瞬時に行うスーパーコンピュータ。
様々な分野でのシミュレーションに利用されるため、世界各国でしのぎを削って開発を行っており、日本でも「京」や「地球シミュレータ」が当時の世界最高になったことがあります。
以前、海洋研究開発機構(JAMSTEC)にある「地球シミュレータ」を窓から見学したことがありますが、広い部屋に整然とコンピュータの列が並び、静かに稼動していたことを覚えています。
複雑な将来予測を行う天気予報でもスパコンが利用されているのですが、今月から気象庁では新しいスパコンの運用が始まりました。
改善が予定されているものはいくつかあるのですが、先んじて今後の雨の予想(降水短時間予報)の改良版が昨日から利用できるようになっています。
UMKの天気情報でも雨雲の予想を伝えていますが、地球全体を対象にした広い範囲の雨雲の予想なので、長い期間のおおまかな雨の傾向は得意なのですが、局地的に降る雨や急に発達する雨雲の予想は苦手としています。
この苦手部分を補うのが、今回改良された降水短時間予報です。
利用方法としては、天気情報で雨雲の傾向を見たり、ニュースで大雨のおそれを耳にしたりしたときに、こちらの雨の予想を利用してお住まいの地域の雨の動向を確認しておく、というのがオススメです。
気象庁HP 降水短時間予報など
https://www.jma.go.jp/jp/kaikotan/index.html