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酒井晋一郎

天気のサカイ目

台風の進路を考える 2018年08月01日

近畿地方に上陸し、東から西へと異例の進路を辿って西日本を横断した台風ですが、ようやく東の海上へと離れ、影響も弱くなってきました。

県内でも、あすの午前中ごろまでは雨の降りやすい状態が続きますが、天気は回復に向かいそうです。

今回、東から西へのコースを辿ったのは、寒気を伴う上空の低気圧(寒冷渦や寒冷低気圧と言われています)の流れに巻き込まれたことが原因ですが、台風のコースを決める要因はいくつかあります。

太平洋高気圧の縁を辿る場合は時計回りに北上するし、偏西風に乗ったときは西から東へと足早に進んでいきます。

また、近くに台風が発生していれば影響を受けて相互に回転することもあるし、有力な流れが周りにないとそのまま停滞します。

台風12号は複雑な進路を進みましたが、台風自体は物理的な法則にのっとって移動しているため、条件さえそろえば見たこともないようなルートを辿ることがあります。

台風の統計が始まったのは1951年で、まだまだ観測の歴史は浅く、今後も複雑なルートを進む台風が現れるかもしれません。

ただ、どんなルートを進む台風が来たとしても、台風による影響を冷静に判断し、行動することが大切です。

 

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